2015/02/23

Let It Be - The Beatles 歌詞と和訳とちょっとした解説

今回は永遠の名曲、The Beatlesの"Let It Be"をご紹介します。






When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom, let it be
And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom, let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom, let it be

苦境に立たされたことに気づいたら
マリア様が現れて
叡智の言葉をくれた なすがままに
暗闇に包まれた時も
彼女は目の前にいて
叡智の言葉をくれた なすがままに
なすがままにゆけばいい
叡智の言葉をささやくのさ なすがままに

And when the broken hearted people
Living in the world agree
There will be an answer, let it be
For though they may be parted
There is still a chance that they will see
There will be an answer, let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Yeah there will be an answer, let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom, let it be

この世界を生きる 傷ついた人々が
答えはそこにあると感じるのさ なすがままに
離ればなれになる日が訪れても
また会えるチャンスだってまだ残っていて
答えはそこにあるのさ なすがままに
なすがままにゆこう
叡智の言葉をささやくのさ なすがままに

Let it be, let it be
Ah let it be, yeah let it be
Whisper words of wisdom, let it be

なすがままにゆくのさ
叡智の言葉をささやくんだ なすがままに

And when the night is cloudy
There is still a light that shines on me
Shine on until tomorrow, let it be
I wake up to the sound of music,
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom, let it be

暗闇に包まれる夜でも
光が僕を照らしてくれる
明日まで輝き続けるから なすがままに
音楽の響きで目が覚めると
マリア様が現れて
叡智の言葉をくれた なすがままに

Yeah let it be, let it be
Let it be, yeah let it be
Oh there will be an answer, let it be
Let it be, let it be
Let it be, yeah let it be

Oh there will be an answer, let it be
Let it be, let it be
Ah let it be, yeah let it be
Whisper words of wisdom, let it be



1960年代の後半はThe Beatlesのメンバー間の関係もかなり悪く、Paul McCartneyはこの状況を脱するために、一度原点に立ち返る必要を感じていました。そんな折、新しいアルバムの制作をドキュメンタリー映画として撮影するプロジェクトが立ち上がり、"Let It Be"はシングル、アルバム、そして映画のタイトルソングとしてレコーディングが行われました。

シングル"Let It Be"は1970年3月に、同名のアルバムのタイトルトラックとしてリリースされました。USビルボードチャートでは初登場6位と、彼らのレコードの中では最も高い順位でのデビューとなり、その後1位を獲得しています。

作曲はポールで、解散後に発表された"The Long and Winding Road"はあるものの、彼がThe Beatlesとして最後にリリースしたシングルでもあります。


ポールによれば、彼が"Let It Be"のアイディアを得たのは、緊張感あるバンドのセッションが続く中で、彼が14歳の時に亡くなってしまった母親についての夢を見た後だったそうで、歌詞にある"Mother Mary"も聖書からの引用ではないと語っています。


ただ"Let It Be"という言葉は、聖書のルカ1章38節にてその"Mother Mary"が口にしており、聖書から少なからずインスピレーションを得ていたようにも感じられます。

この聖書の節は受胎告知がトピックで、イエスの母となる聖母マリアが天使ガブリエルから、神がマリアの胎内に子を宿させたことを告げたシーンです。告知を受けてマリアはひどく戸惑うのですが、ガブリエルに神の意志を語られ、Let it beを口にします。

"Then Mary said, 'Behold the maidservant of the Lord! Let it be to me according to your word.' And the angel departed from her."

『マリアは言った。「主よこの召使いを見よ!あなたのお言葉通りなすがままに。」そして天の使いガブリエルは彼女の元を去っていった』


曲についてのポールのコメントはいくつも残されていますが、いつも決まって母の夢についての言及がなされており、宗教的なバックグラウンドはありつつも、母についての歌であるという解釈が一般的となっているようです。



7 件のコメント:

  1. 聖母マリアとマグダラのマリア(娼婦)は別人です。

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  2. コメントありがとうございます。
    ご指摘の部分の記述を修正させて頂きました。

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  3. 匿名1の方、拘りが強くないですか?自由な人が聞いてる感じかと思ったら。ビートルズも泣きますね。

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  4. おの曲は、頑張って努力して、それでもどうにもなりそうもない時に聴くと、心を安らいでくれる大事な歌です。当時のポールの心境がまさにそれだったのではないでしょうか・・・

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  5. コメントありがとうございます。

    ポールの心境を想いながら聴くと、"let it be"の言葉もさらに沁みてきますよね。まさに苦境や岐路にたたされた人のための歌である気がします。

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  6. 余計な感情はいらないのではないのでしょうか☆

    神のみぞしる。

    この曲を聴いた各々が感じたことが全てではないでしょうか。

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  7. 確かに真実は神のみぞしるですが、この曲を聴いた各々がその曲に感じた事が全てなら、↑の言う余計な感情を各々入れようが入れまいが自由だと思います。想像を否定するより、各々の想像を発表してくれた方々に私は感謝します。

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