2010/10/30

Arctic Monkeys

今回は2007年と2008年のブリットアワードをアーティスト別にご紹介します。初回は、2年連続のBritish group受賞、デビューから僅か数年でイギリスを代表するオルタナロックバンドとなった Arctic Monkeys です。

I Bet You Look Good on the Dancefloor


2007年British album受賞のデビューアルバム"Whatever People Say I Am, That's What I'm Not"は、発売開始1週間で36万枚以上のセールスを記録、「イギリス音楽史で最も早く売れたデビューアルバム」となったそうです。

このアルバムはブリットアワードの他、マーキュリー賞、その他多くのアワードでも賞に輝いており、オルタナ好きは必聴の一枚です。

When the Sun Goes Down


続くセカンドアルバム"Favourite Worst Nightmare"も、2008年のBritish album受賞となりました。こちらは発売1週間で22万枚のセールスを記録しています。
ちなみに、知っている人は少ないと思いますが、日本では本国より5日早く先行リリースされており、17万枚のセールスとなっています。

Brianstorm


日本のロックファンの知名度も高く、2007年のサマーソニックでは大トリをつとめていました。

2010/10/27

2009 ブリット・アワーズ

2009年のブリット・アワーズから紹介するのは、アルバムのプロデューサー含め4部門を受賞した"duffy"です。

Duffy - Mercy



この曲はイントロにBen E. Kingの"Stand By Me"をサンプリングしています。

彼女はウェールズ出身のブルーアイドソウルシンガーです。デビューアルバム"Rockferry"はUKアルバムチャートで1位を獲得しており、160万枚のセールスで2008年にイギリスで最も売れたアルバムとなっています。

このアルバムは、ブリット・アワーズの他、グラミー賞のベストポップヴォーカルアルバムを受賞するなど、世界的なヒットとなりました。

Duffy - Stepping Stone



2010/10/24

2010 ブリット・アワーズ

 おひさしぶりです。4月から約半年にわたり、ビルボード・グラミー賞とアメリカのチャート・アワードを追いかけてきましたが、今回からは所変わってUK、イギリスのチャート・アワードから名曲を紹介していきたいと思います。

 初回は2010年ブリット・アワーズのwinner、JLSから"Beat Again"です。



 JLSは、イギリスで放送されている"The X Factor"というオーディション番組で準優勝した男性グループで、デビューシングルでもある"Beat Again"がいきなりBest British Singleを受賞してしまいました。

 同年のBest British Newcomerも受賞しており、まさにUK期待のニューカマーです。

JLS - One Shot



2010/10/21

2009年 第52回グラミー賞

2009年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲はキングス・オブ・レオンの『Use Somebody』でした。

Use Somebody - Kings of Leon



この曲は、キングス・オブ・レオン4枚目のアルバム『Only by the Night』からのセカンドシングルです。彼らはアメリカのバンドですが、UKをはじめとしたヨーロッパ各国での人気のほうが高いです。オルタナ系のバンドはUKあたりのほうが受けがいいのかもしれません。

2008年リリースの『Only by the Night』もUKで大ヒットを記録しており、2009年のブリットアワードでBest International Albumを受賞しています。

同じく『Only by the Night』から、2009年グラミー賞ロックオブザイヤー『Sex on Fire』をどうぞ。

kings of leon - Sex on fire



2010/10/19

2008年 第51回グラミー賞

2008年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲はロバート・プラント&アリソン・クラウスの『Please Read The Letter』でした。

Please Read The Letter - Robert Plant & Alison Krauss



もとは98年にロバート・プラントがジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリンの人)とリリースしたもので、2008年にアリソン・クラウスを迎えて再レコーディングしたのがこの曲です。

これはアルバム『Raising Sand』からのシングルで、このアルバムが評論家からかなり高い評価を受けており、グラミー賞のレコードオブザイヤーとなったようです。『Raising Sand』はこの年のアルバムオブザイヤーも受賞しています。

アリソン・クラウスは、ブルーグラスの代表的なアーティストで、アルバムのヒットに加えて、彼女の長年のカントリーミュージックへの貢献も、多分に受賞に寄与しているのではないでしょうか。

透き通るようなヴォーカルが魅力的ですね。

When you say nothing at all



2010/10/17

UK music chart 2010年10月

今回はbillboardの10月のチャートをお届けしようと思ったのですが、9月とあまりに代わり映えしないので、UKのシングルチャートをご紹介しようと思います。

1. FORGET YOU - CEE LO GREEN
2. SHAME - ROBBIE WILLIAMS & GARY BARLOW
3. WRITTEN IN THE STARS - TINIE TEMPAH
4. JUST THE WAY YOU ARE (AMAZING) - BRUNO MARS
5. MIAMI 2 IBIZA - SWEDISH HOUSE MAFIA VS TINIE
6. LET THE SUNSHINE - LABRINTH
7. RADIOACTIVE - KINGS OF LEON
8. DYNAMITE - TAIO CRUZ
9. TEENAGE DREAM - KATY PERRY
10. HEARTBEAT - ENRIQUE IGLESIAS/N SCHERZINGER

1位はシーロの『Forget You』でした。Cee Loはアメリカのシンガーで、この曲はビルボードでは『Fuck You』としてチャートインしています。同じ曲ですが、「Fuck」の部分を「Forget」として歌っています。UKのチャートは行儀がいいですね(笑)



2位はロビー・ウィリアムズの『Shame』です。Take Thatのメンバーで、ソロとしても世界で5500万枚以上のセールスを記録している、イギリスで最も人気のあるアーティストです。



3位は10月デビューのTINIE TEMPAH(タイニー・テンパー)『WRITTEN IN THE STARS』です。5位のMIAMI 2 IBIZAにも参加しており、デビューアルバム『DISC-OVERY』は16日週のアルバムチャートで初登場1位を記録しています。



Tinie Tempah、注目の新人ですね。

2010/10/16

2008年グラミー賞

2008年グラミー賞最優秀レコード受賞曲は、エイミー・ワインハウスの『Rehab』でした。

Rehab - Amy Winehouse



Rehabとはリハビリのことで、この歌はエイミー・ワインハウスがアルコール依存のリハビリセンターに行くのを拒否したことについて書かれています。

日本だとこれがグラミー賞というのはちょっと考えづらいですが、アメリカはアルコール依存症が社会問題化しており、生涯の中でアルコール依存に関する問題を抱えるアメリカ人は全体の12%にもなるそうです。

ちなみにこのRehabという曲ですが、小柳ゆきさんがYuki-Kという名義でカヴァーしています。このCDには、ビヨンセの『Listen』のカヴァーも収録されています。



Listen - 小柳ゆき



2010/10/14

2007年グラミー賞

2007年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲は、ディクシーチックスの『Not Ready To Make Nice』でした。

Not Ready To Make Nice - Dixie Chicks



この曲は、彼女たちの7枚目のアルバム『Taking the Long Way』からのシングルです。

メンバーのメインズは、アメリカによる2003年のイラク侵攻10日前のロンドンでのライブで、「私たちは、こんな戦争・暴力は望んでいない。ブッシュがテキサス出身であることを恥じている。(ディクシーチックスもテキサス出身)」と発言しており、これが大きく物議を醸しました。

これによりディクシーチックスの曲はアメリカのラジオ局での放送を禁止されることになりました。『Taking the Long Way』は、事件後に発売された最初のアルバムになります。

アルバムのテーマもその一連の事件についてであり、グラミー賞の受賞につながったのではないでしょうか。

"we don't want this war, this violence, and we're ashamed that the President of the United States (George W. Bush) is from Texas"


2010/10/12

2006年グラミー賞

2006年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲は、グリーンデイの『Boulevard Of Broken Dreams』でした。

Boulevard Of Broken Dreams - Green Day



この曲はグリーンデイの代表作『American Idiot』からのセカンドシングルで、2百万枚以上の売り上げを記録したヒット作です。

『American Idiot』は、アルバムを通して『ジーザス・オブ・サバービア』という名前のキャラクターが描かれており、この『Boulevard of Broken Dreams』も彼の視点から書かれたものです。

人気も非常に高く、ローリングストーン誌の2009年の読者投票では、『直近10年のシングル曲』ランキングで見事1位を獲得しています。

ちなみに、数あるグリーンデイの名曲の中でも評価の高いこの曲ですが、オアシスのノエルからは酷評されています。

They should have the decency to wait until I am dead [before stealing my songs]. I, at least, pay the people I steal from that courtesy
Noel Gallagher


「パクるなら礼儀をわきまえて、俺が死んでからにしろ」というようなことらしいです。さすがノエルですね。

2010/10/11

2005年グラミー賞

2005年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲は、レイ・チャールズ&ノラ・ジョーンズの『Here We Go Again』でした。

Here We go Again - Ray Charles & Norah Jones



2003年の『Don't Know Why』に続き、ノラ・ジョーンズは2度目のレコードオブザイヤーです。ただ、2004年の6月にレイ・チャールズが亡くなっており、彼はこの年、アルバムオブザイヤーを含め計8部門を受賞しているので、ノラ・ジョーンズの受賞というよりは、レイ・チャールズの受賞と言ったほうが正しいでしょう。

この年、アルバムオブザイヤーを受賞した『Genius Loves Company』は、彼が生前にレコーディングを行った最後のスタジオアルバムです。内容も、ポップスからR&Bやカントリーミュージック、ブルースなど様々なジャンルの曲を、多くのゲストミュージシャンを迎えてレコーディングしたもので、彼のエッセンスが多分に詰ったアルバムとなっています。

ft エルトン・ジョンの曲もなかなかよいです。

Sorry Seems to Be the Hardest Word



2010/10/09

2004年グラミー賞

2004年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲は、イギリスのロックバンド、コールドプレイの『Clocks』でした。

Clocks - Coldplay



セールスこそそこまで伸びなかったこの曲ですが、2003年の間に様々なテレビ番組やCMなどで使用され、それに加えて批評家たちの評価もあってグラミー賞のレコードオブザイヤー受賞となりました。

ドラマ『ER』で使われたり、映画『コンフィデンス』のエンディング曲として使われたり、映画『ピーターパン』のトレーラー(紹介ムービー)なんかでも使われていたそうです。

コールドプレイはこれも名曲だと思います。

Viva la Vida - Coldplay



2010/10/08

2003年グラミー賞

2003年グラミー賞最優秀レコード受賞曲はノラ・ジョーンズの『Don't Know Why』でした。

Don't Know Why - Norah Jones



デビューアルバム『Come Away with Me』からのセカンドシングルです。

2003年のグラミー賞はノラ・ジョーンズの年と言っても過言ではないくらい受賞っぷりで、主要4部門(最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀アルバム賞・最優秀新人賞)含め、最優秀女性ポップヴォーカルパフォーマンス賞他、計8部門の受賞を果たしています。

『Come Away with Me』は全世界で2千万枚以上を売り上げ、ノラ・ジョーンズはデビュー直後から一躍スターダムに上り詰めました。

成功を嬉しく思っていた一方、グラミー賞を席巻してしまったことについてはあまりよく思っていないようで、CBSのインタビューで『他人の誕生日パーティーで、そこにあったケーキを全部食べてしまった気分だ』と語っています。

I felt like I went to somebody else's birthday party and I ate all their cake. Without anybody else getting a piece. That's how I felt.
     Norah Jones


ジャズなのかソウルなのかフュージョンなのか、ジャンルはよくわかりませんが癒し系なサウンドが魅力的です。

2010/10/07

2002年グラミー賞

2002年グラミー賞最優秀レコード受賞曲は、U2『Walk On』でした。昨年の『Beautiful Day』に続き、U2が2年連続の受賞です。



この曲は去年の受賞曲『Beautiful Day』と同様『All That You Can't Leave Behind』の収録曲で、同じアルバムから連続でのグラミー賞受賞は初めてなんだそうです。

ミャンマーの平和運動の指導者であるアウンサンスーチーさんについてを歌ったもので、歌詞も彼女の活動に捧げるアンセムとして書かれています。

歌詞の中に『all that you can't leave behind』という言葉も出てくるので、実質アルバムのタイトルソングとも言えるのではないでしょうか。

And love is not the easy thing
The only baggage that you can bring...
And love is not the easy thing...
The only baggage you can bring
Is all that you can't leave behind

And if the darkness is to keep us apart
And if the daylight feels like it's a long way off
And if your glass heart should crack
And for a second you turn back
Oh no, be strong

Walk on, walk on
What you got they can't steal it
No they can't even feel it
Walk on, walk on...
Stay safe tonight
     from Walk On by U2


2010/10/06

2001年グラミー賞

2001年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲は、U2の『Beautiful Day』でした。

Beautiful Day - U2



U2の代表作である、アルバム『All That You Can't Leave Behind』からのシングルです。主要部門では、最優秀レコードの他に最優秀楽曲賞も受賞しています。

政治や宗教、社会問題などを歌詞にすることが多かったU2の曲ですが、ボノはこの曲について「全てを失って、それでも楽しむことを見つけた男を歌った」と語っています。

ちなみに僕は、U2の中ではこの曲が一番好きです。

With Or Without You



名曲ですね。

2010/10/04

2000年グラミー賞

2000年代最初のグラミー賞最優秀レコード受賞曲は、サンタナの『Smooth』でした。ロブ・トーマスがフィーチャリングで参加しています。

Smooth - Santana feat Rob Thomas



この曲は、サンタナのマッシヴヒットアルバム『Supernatural』からのシングルで、最優秀レコード賞の他、最優秀楽曲賞も受賞しています。アワードという意味ではアルバムが記録的で、最優秀アルバム賞他、ラテングラミー賞の主要部門などなど、併せて9個のグラミー賞を獲得しています。

またビルボードマガジンでは、50年のシングルチャートの歴史の中で2位にランキングされており、ロックソングとしては1位にランキングされています。

ちなみに1位はChubby Checkerの歌う『The Twist』という曲です。



2010/10/02

洋楽で結婚式のBGM その3

披露宴・二次会で使える洋楽、第三弾をお届けします。よく披露宴で使える曲を相談されたりするんですが、その際にとても人気が高いのが今回紹介するアルバムです。

Winter/Reflections - BOYZ II MEN


Disk1
1. I've been searchin'
2. WILL
3. Flowers Bloom
4. Snow White
5. song for you
6. WiLL -A・Cappella-

Disk2
1. ~This Christmas
2. Little Drummer Boy
3. Merry Christmas Darling
4. Oh,Come Oh,Come Emmanuel
5. God Rest Ye Merry Gentlemen
6. What Child Is This
7. The Christmas Song
8. This Christmas-A・Cappella-

ご存知 BOYZ II MEN による、邦楽・洋楽ソングのカヴァーアルバムです。Disk1は邦楽、Disk2は洋楽という構成になっており、Disk1は披露宴ソングとしても本当におすすめです。

説明はぬきにして、とりあえず聞いていただければ良さが伝わると思います。

Will



テレビドラマ『天体観測』の主題歌だった、中島美嘉さんのシングル『Will』のカヴァーです。原曲をそもそも好きという人も多いので、この曲は本当に人気が高く、聞かせた人はだいたい使ってくれます。みなさんもどうですか?

snow white



これは桑田佳祐さんの『白い恋人達』のカヴァーです。冬に結婚式がある場合以外は使いづらいんですが、冬ならかなりおすすめです。

以前紹介した曲はこちらにあります。

結婚式洋楽BGMその2
結婚式洋楽BGMその1

ちなみに、残念ながら今回紹介したアルバムは廃盤となっています。AmazonやITMSにはあるので、興味のある方はどうぞ。1曲づつでも買えるので、ITMSのほうが便利かもしれません。



Winter

2010/10/01

1998年の洋楽と第41回グラミー賞 名曲My Heart Will Go On

第41回グラミー賞、最優秀レコード賞受賞曲は、セリーヌ・ディオンの『My Heart Will Go On』でした。

My Heart Will Go On - Celine Dion




ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画『タイタニック』のテーマソングですね。作曲はジェームズ・ホーナーです。この曲は映画と共に世界中で大ヒットし、圧倒的なセールスを記録しました。

ちなみに、タイタニックから生還した役として映画に出演していたグロリア・スチュアートさんが、先日9月26日に100歳で亡くなってしまいました。ご冥福をお祈りします。

タイタニックから、有名なワンシーンをどうぞ。




続いて、1998年の洋楽年間チャートをご紹介します。

1     "Too Close"     Next




1位は90年代のOne Hit Wonder、Nextの"Too Close"でした。


2     "The Boy Is Mine"     Brandy and Monica

3     "You're Still the One"     Shania Twain

4     "Truly Madly Deeply"     Savage Garden

5     "How Do I Live"     LeAnn Rimes

6     "Together Again"     Janet

7     "All My Life"     K-Ci & JoJo

8     "Candle in the Wind 1997"     Elton John

9     "Nice and Slow"     Usher

10     "I Don't Want to Wait"     Paula Cole


98年はタイタニック、アルマゲドンなどの映画のテーマソングがチャートに入っています。


13     "My Heart Will Go On"     Celine Dion

23     "I Don't Want to Miss a Thing"     Aerosmith

35     "Tubthumping"     Chumbawamba

Chumbawambaの"Tubthumping"は、フジテレビ系情報番組、とくダネ!のオープニングテーマとしても使用されています。


アルバムチャートです。

1. Titanic / Soundtrack

2. Let's Talk About Love / Celine Dion

3. Sevens / Garth Brooks

4. Backstreet Boys / Backstreet Boys

5. Come On Over / Shania Twain

1位はタイタニックのサウンドトラックでした。主題歌はもちろん、セリーヌ・ディオンのマイハートウィルゴーオンです。
2位のLet's Talk About Loveにも収録されています。そういう意味では、98年はセリーヌ・ディオンのワンツーフィニッシュでした。

この年はカントリーミュージックもヒットしていたようで、2位のガース・ブルックス同様、5位のシャナイア・トゥエインもカントリー歌手です。

タイタニックの影に隠れて3位に落ち着いていますが、バックストリートボーイズのデビューアルバムもチャートに入っています。

Get Down - Backstreet Boys