2014/04/15

ジャズおすすめの名曲 名盤CD

今回はジャズの名盤と呼ばれるアルバムと、それに収録されている名曲をご紹介してみたいと思います。普段あまりジャズを聴かない方も、一度は聴いたことがあるであろう定番の名曲や、歴史的に意味深い一枚など、どれも素晴らしい作品です。


1. Time Out - The Dave Brubeck Quartet



1枚目は1959年リリース、モダンジャズの名盤としては定番の一枚、The Dave Brubeck Quartetの"Time Out"です。収録曲の"Take Five"はあまりにも有名ですね。一般的なジャズのリズムではなく、5拍子などの変拍子をアルバム全体の楽曲を通して用いるなど、新しい試みがなされています。

"Take Five"だけでなく、"Blue Rondo A La Turk"も有名です。

変拍子を用いた音楽スタイルは、Brubeckがユーラシア大陸でツアーを行っている時に着想を得たもので、ブルガリア音楽の影響を受けたトルコのミュージシャンが、民謡を9/8拍子のスタイルで演奏しているのを見たことによるものだとか。

音楽の歴史は面白いですね。





2. Moanin' - Art Blakey & The Jazz Messengers

続いてご紹介するのはArt Blakey 率いる、The Jazz Messengaers のハードバップの名盤、"Moanin'"です。アルバムと同名の楽曲、"Moanin'"はスタンダードナンバーとして数多くのアーティストにより演奏されています。

日本でも非常に人気の高いグループで、来日公演の際は、一大ジャズブームが起きるほどだったとか。







3. In the Mood - Glenn Miller

3枚目はビッグバンドの盟主Glenn Miller の"In the Mood"です。"The Paper Stomp"をベースとして、Joe Garland と Andy Razaf の二人によってアレンジされ、Glenn Miller のビッグバンドによって演奏されたレコードが1939年に大ヒットしました。

Glenn Millerといえば、"Moonlight Serenade"や、"Little Brown Jug"など、この"In the Mood"の他にも有名な曲を数多くレコーディングしています。






4. Kind of Blue - Miles Davis

4枚目はモダンジャズ屈指の名盤、Miles Davisの"Kind of Blue"です。Miles Davisはジャズというジャンルをそれまでのコードの制約から解き放ち、ミュージシャンたちがより自由にソロを演奏出来るような、『モードジャズ(Modal Jazz)』というジャンルを創り上げました。

モードの概念を取り入れたMiles Davisの一連のアルバムは、以降のジャズシーンに大きな影響を与えました。中でもこのアルバムは、ジャズファンのみならず幅広い層からの支持を集めており、世界で最も売れたジャズアルバムと言われています。

Miles Davisの代表曲でもある、"So What"も収録されています。このアルバムは彼が収録当日に曲の簡単なイメージを持参し、そのまま一発録りで行われたそうですが、モダンジャズの頂点でもあるこの"Kind of Blue"は、まさにMiles Davisという才能が生み出した奇跡の作品でしょう。

So What - Miles Davis





5. Heavy Weather - Weather Report

5枚目はジャズフュージョン、Weather Report の名盤、"Heavy Weather"です。名ベーシストであるJaco Pastorius が正式に参加し、バンドとしての人気も頂点だった頃の、彼らの代表作とも呼べるアルバムでしょう。




Weather ReportのコアメンバーでもあるJoe Zawinul(ジョー・ザヴィヌル)とWayne Shorter(ウェイン・ショーター)は、Miles Davis のグループに所属していたり、楽曲に参加していたりと繋がりがあり、彼らもまた、Miles に少なからず影響を受けつつ、ジャズ、フュージョンの新しい時代を作っていきました。

今やジャズのスタンダードナンバーでもある、"Birdland"を収録しており、これもジャズファンのみならず、ポップスファンにも人気の高い名盤です。Jaco の名演奏を存分に楽しめる一枚。







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