1968年のチャートです。
1. Are You Experienced? / Jimi Hendrix Experience
2. The Graduate / Simon/Garfunkel/Soundtrack
3. Disraeli Gears / Cream
4. Magical Mystery Tour / Beatles/Soundtrack
5. Diana Ross And The Supremes' Greatest Hits / Diana Ross/The Supremes
昨年までとうって変わって、この年のチャートはバラエティ豊かです。
今では文献からしか窺い知ることは出来ませんが、68年前後はアメリカの音楽の中で大きな変化があったのでしょう。
1位は「天才ギタリスト」ジミ・ヘンドリックスのアルバム。
彼は66年のデビューからわずか4年後の1970年に亡くなっていますが、
エリック・クラプトンをして「僕とジェフ・ベックが二人がかりでいっても、ジミにはかなわないだろう」と言わしめるなど、後のアーティストに多大な影響を与えた人物でした。
2位はアメリカのコメディ映画「The Graduate」のサウンドトラックです。
テーマソングをはじめ、サイモンアンドガーファンクルの曲が多く使われています。
3位はクリーム、というバンドのアルバムです。
日本ではコアなファン以外はあまり馴染みがないかもしれませんが、エリック・クラプトンのグループですね。
4位はビートルズのアルバム「Magical Mystery Tour」です。
彼らが自分自身の映画を作ろうと試みたプロジェクトがMagical Mystery Tourであり、その結果完成したアルバムです。
5位はダイアナロスのベストアルバムですね。
1968年ですが、60年代のアメリカを語る上では外すことの出来ない事件が発生します。
黒人大統領が登場するなど、今でこそ黒人・白人が平等に生活しているアメリカですが、
当時は人種差別が社会問題となっていました。
当然黒人の人権を主張する動きもあり、50年代には大衆運動に発展したものが公民権運動として知られています。
68年の事件は、4月に公民権運動の指導者の一人であるキング牧師が暗殺されるというショッキングなものでした。
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