2010/04/21

simon and garfunkel 名曲集

今回はフォークデュオの大御所、サイモン・アンド・ガーファンクルの名曲をご紹介します。1950年代の後半から活動していた彼らですが、最初のヒットは1965年にリリースした"The Sound of Silence"でした。デビューシングルの売り上げは泣かず飛ばずで、一時は活動を止めていたそうです。

The Sound of Silence


1968年リリース、イギリスの民謡をアレンジしたスカボロ・フェアも非常に人気が高いです。

Scarborough Fair


The Sound of Silence以降、2度目のビルボード1位シングル、"Mrs. Robinson"です。

Mrs. Robinson


1970年リリース、"Bridge Over Troubled Water"はグラミー賞最優秀レコード、ビルボード年間チャート1位の大ヒット作です。

Bridge Over Troubled Water


こちらも1970年リリース、"Cecilia"です。今のCMでもよく聴くような、時代を超えた名曲ですね。

Cecilia


El Condor Pasa (If I Could)


Best of Simon & Garfunkel


2010/04/20

1970年の洋楽と Simon & Garfunkel

1970年から1曲選ぶとしたら、Simon & Garfunkelの"Bridge Over Troubled Water"以外に無い、まさにそんな年でした。66年に3曲、68年に2曲と、それまでも少なからずビルボードの年間シングルチャートには入っていましたが、70年に初めて年間で1位を獲得、この曲でグラミー賞も受賞し、まさに1970年を代表する曲となりました。

こちらは1970年のアルバムチャートです。

1. Bridge Over Troubled Water / Simon & Garfunkel
2. Led Zeppelin II / Led Zeppelin
3. Chicago / Chicago
4. Abbey Road / Beatles
5. Santana / Santana

この年は説明の必要がないくらい名盤だらけです。

1位のBridge Over Troubled Waterは、グラミー賞のシングル・アルバム同時受
賞を果たしています。
日本では「明日に架ける橋」として知られています。

3位はブラスロックの代表的アーティスト、シカゴのアルバムです。
69年のチャートにも出てきた、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズもブ
ラスロックのバンドですね。

Bridge Over Troubled Water



2010/04/18

1968年の洋楽

1968年のチャートです。

1. Are You Experienced? / Jimi Hendrix Experience

2. The Graduate / Simon/Garfunkel/Soundtrack

3. Disraeli Gears / Cream

4. Magical Mystery Tour / Beatles/Soundtrack

5. Diana Ross And The Supremes' Greatest Hits / Diana Ross/The Supremes

昨年までとうって変わって、この年のチャートはバラエティ豊かです。
今では文献からしか窺い知ることは出来ませんが、68年前後はアメリカの音楽の中で大きな変化があったのでしょう。

1位は「天才ギタリスト」ジミ・ヘンドリックスのアルバム。
彼は66年のデビューからわずか4年後の1970年に亡くなっていますが、
エリック・クラプトンをして「僕とジェフ・ベックが二人がかりでいっても、ジミにはかなわないだろう」と言わしめるなど、後のアーティストに多大な影響を与えた人物でした。

2位はアメリカのコメディ映画「The Graduate」のサウンドトラックです。
テーマソングをはじめ、サイモンアンドガーファンクルの曲が多く使われています。

3位はクリーム、というバンドのアルバムです。
日本ではコアなファン以外はあまり馴染みがないかもしれませんが、エリック・クラプトンのグループですね。

4位はビートルズのアルバム「Magical Mystery Tour」です。
彼らが自分自身の映画を作ろうと試みたプロジェクトがMagical Mystery Tourであり、その結果完成したアルバムです。

5位はダイアナロスのベストアルバムですね。


1968年ですが、60年代のアメリカを語る上では外すことの出来ない事件が発生します。
黒人大統領が登場するなど、今でこそ黒人・白人が平等に生活しているアメリカですが、
当時は人種差別が社会問題となっていました。
当然黒人の人権を主張する動きもあり、50年代には大衆運動に発展したものが公民権運動として知られています。

68年の事件は、4月に公民権運動の指導者の一人であるキング牧師が暗殺されるというショッキングなものでした。

2010/04/15

The Beatles と1964年の洋楽

1962年に、"Love Me Do"でデビューし、翌年の"Please Please Me"で一躍英国のスターとなったビートルズですが、アメリカではなかなか思うようにヒットせず、本格的に人気が出始めたのは1963年の11月にリリースされた"I Want to Hold Your Hand"からでした。

その間、アルバム"Please Please Me"が英国で30週連続1位を獲得するなど話題を集め、アメリカのLife誌やNewsweek誌といった大手の雑誌が特集したことがきっかけだったようです。

ビルボードの年間チャートでは、1位の"I Want to Hold Your Hand"、2位の"She Loves You"を含め、9曲がチャートインしており、世界的な人気を不動のものとしていきます。

I Want to Hold Your Hand


10位までのチャート

1. I Want to Hold Your Hand - The Beatles
2. She Loves You - The Beatles
3. Hello, Dolly! - Louie Armstrong
4. Oh, Pretty Woman - Roy Orbison
5. I Get Around - The Beach Boys
6. Everybody Loves Somebody - Dean Martin
7. My Guy - Mary Wells
8. We'll Sing in the Sunshine - Gale Garnett
9. Last Kiss - J. Frank Wilson and the Cavaliers
10. Where Did Our Love Go - The Supremes

また、翌65年はHelp!含め3曲、66年はWe Can Work It Outなど4曲がチャートインし、60年代を代表するアーティストでした。

続いて1964年のアルバムチャートです。

1. Hello, Dolly! / Original Cast
2. In The Wind / Peter/Paul/Mary
3. Honey In The Horn / Al Hirt
4. The Barbra Streisand Album / Barbra Streisand
5. West Side Story / Soundtrack

2位は前年に引き続きPP&Mのアルバム、
3位はトランペッターのアル・ハートのアルバムです。

注目すべきは4位のバーブラ・ストライサンドでしょう。
彼女はエミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞等々数々のアワードでグランプリに輝いたこともある、アメリカショービジネス界の大スターです。

1964年からは大分後になりますが、The Way We Were は名曲です。



2010/04/12

Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)の名曲と1956年の洋楽

1956年は、アメリカの音楽史、とりわけロックンロール史においては大きな転換期でした。

それまでは、黒人が演奏する音楽と白人が演奏する音楽は全く異なっており、黒人はR&Bやロックンロール、白人はカントリーやポップスが主流でした。そんな中、白人でありながら黒人音楽のスタイルでパフォーマンスを行い、アメリカの若者たちの人気を集めたのがエルヴィス・プレスリーでした。

大人たちからは大きな反感をかい、非難の的となりましたが、自らのスタイルを貫いた彼の音楽は時代を変えていくことになります。

ミシシッピのテュペーロで生まれ、テネシーのメンフィスで育った、ギターが好きでシャイな少年エルヴィスは、大成功をおさめ、50年代の文化の象徴となり、全米で最も有名な存在となりました。彼の残した功績は多大なもので、"King of Rock and Roll"と称されています。

1956年の1月にリリースされたHeartbreak Hotelは瞬く間に大ヒットとなり、彼の最初のミリオンセラーレコードとなりました。

セルフタイトルアルバム"Elvis Presley"は、ロックンロールのアルバムで初めて、ビルボードチャートのトップに輝くことになります。


Heartbreak Hotel



その他、Don't Be CruelやHound Dog、I Want You, I Need You, I Love You、Love Me Tenderなど、5曲が1956年の年間チャートに名を連ねています。
また、1957年には年間チャート1位のAll Shook Up含む4曲が、1958年には年間3位のDon't含む3曲がチャートインしています。





しかし58年の半ばから、アメリカではロックンロールに対する白人たちの嫌悪から排斥運動が起こり、ブームも一旦終焉となってしまいます。エルヴィスも同年に徴兵により軍に籍を置くことになり、活動を休止しています。

アメリカで火がついたギターサウンドはイギリスへと移り、そこからビートルズやローリングストーンズが誕生していきました。

Heartbreak Hotelはビルボードのチャートで8週連続1位だったそうで、ジョン・レノンはこの曲を聴いて、「あれ以降世界が変わってしまったんだ。エルヴィスは僕の人生を変えてしまった」とまで言ったそうです。

Love Me Tender




続いて1956年のアルバムチャートを見てみましょう。

1. Calypso / Harry Belafonte

2. My Fair Lady / Original Cast

3. The King And I / Soundtrack

4. The Eddy Duchin Story / Soundtrack

5. Elvis Presley / Elvis Presley

1位はエルヴィスかと思いきや、ハリー・ベラフォンテのアルバムだったようですね。
誰?と思った方もいるかもしれませんが、「We are the world」をやろうと言い出した人らしいです。マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーじゃなかったんですね。
2-4位までは映画のサントラですね。そして5位にエルヴィスです。





2010/04/10

ごあいさつ

お越しいただきましてありがとうございます。

当ブログは、ビルボードのチャートやグラミー賞、その他アワードなどから、洋楽の名曲の数々をご紹介していきます。

また、その年の出来事やなんかを振り返っている時もあります。
その時代に生きた人々がどんなことを考えながら、何を思いながら音楽を聴いていたのか考えながら曲を聴いてみるのも楽しいかもしれません。

インターネットの恩恵により、手を伸ばせば世界中の音楽がいつでも聴ける状況にある中、洋楽をあまり聴いたことがない方にも、少しでも触れていただければ、そんな思いでおります。


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