9月9日、カリフォルニアでAppleのイベントが行われ、iPhone 6や6 plus、Apple Watchなどのリリースが発表されました。
洋楽ファン、特にU2ファンには最高に嬉しいニュースだったのが、イベントで発表されたU2の5年ぶりのニューアルバム"Songs of Innocence"リリースと、iTunesでの無料配信です。
イベント会場にいた人や、イベントをウォッチしていた人にとってはプロダクト発表とあわせてセンセーショナルな、喜ぶべきニュースだったのですが、蓋を開けてみると違った理由から、世界中で話題を集めることとなってしまいました。
U2 - With or Without You
アルバムは、ユーザーがいつものようにiTunesストアから無料でダウンロード出来るような方法ではなく、意図せずライブラリに追加される形での配信でした。
世界中に数多くいるiTunesユーザーたちは、自分のライブラリに突然現れた、『名前も知らないアーティストのアルバム』に大変驚いたようで、この方式はソーシャルメディアを中心として大きな、かつネガティブな話題となってしまいました。
無料配信という形でしたが、自分の趣向に沿って作られたライブラリに勝手にアルバムが追加されてしまったことで、不快感を受けたユーザーも多かったようです。さらに、一般のユーザーには簡単にアルバムを削除することはできなかったことも、事態に拍車をかけてしまいます。
苦情の多かったプロモーションとなってしまい、Appleがアルバムを削除するためのツールを公開する騒動に発展してしまいました。
Apple 公式 Songs of Innocence 削除サイト
削除されたい方は上記Webサイトにアクセスし、Remove Albumボタンをクリックする手順となります。
先進的なデザインと User Interface で、価値ある User Experience を提供してきたAppleですが、今回はユーザーの反応を想像することが出来なかったのでしょうか。途中から削除ツールを公開して、プロモーションの方向性を変更するのは、Appleらしくないやり方のように感じられてしまいます。
しかしながら、強制配信はともかくとして、『U2って誰』という声が多かったことにも驚かされました。インターネットではネガティヴな意見というのは目立ちやすいのかもしれませんが、このプロモーションで初めてU2に触れた方たちの、U2へのイメージが悪くならないことを祈るばかりです。
関連記事
洋楽おすすめアーティスト U2 名曲集
0 件のコメント:
コメントを投稿