2014/11/03

Taylor Swift - "1989" アルバムレビュー

10月27日、ファン待望のTaylor Swift 5枚目のアルバム、"1989"がリリースされました。

リードシングルとして"Shake It Off"がリリースされ、さらに"Out of the Woods"や"Welcome to New York"など、立て続けにアルバム曲が発表される中、ファンの期待も最高潮。Twitterでは、"5HoursTill1989 と、ハッシュタグでアルバムのリリースを待ちわびる展開に。

今回は、そんな1989を軽くご紹介してみたいと思います。







前作、"Red"において、アメリカを代表するヒットメーカーのMax MartinやShellbackの助けを借りつつ、カントリーアーティストからの脱却を計ったTaylor Swift。

そんなRedから2年、今作"1989"のリードシングル"Shake It Off"は、カントリーとの決別を決定付けるナンバーであり、アルバムはTaylor Swiftの新しい世界への挑戦を予感させる素晴らしい作品でした。

Katy PerryやMiley Cyrus、Pinkとも違う、Taylor Swiftの世界を見せてくれる、そんなアルバムであるように思います。自身の世界の移り変わりを象徴するかのように、最初のトラックは"Welcome to New York"が。


1. Welcome to New York

Taylor Swift のデビューアルバムがリリースされたのはもう8年も前のことです。2006年当時、カントリーというジャンルのアルバムではありつつも、ポストAvril Lavigne はTaylor Swift なのではないか、そんな期待を抱かせる輝きがありました。

"Welcome to New York"は、そのデビューアルバムに収録されている"A Place in This World"から"Mean"、そしてこの曲へと続く3部作の終章であるような楽曲です。

彼女はこの世界で自分の場所を探して、いつか大都会に住むことを決意し、New Yorkへとたどり着く、そのあたりのバックグラウンドを知ってこの曲を聴くと、また深みが出てきますね。

"Everybody here was someone else before
And you can want who you want
Boys and boys and girls and girls
Welcome to New York"


2. Blank Space

アルバムを通して聴いても、この"Blank Space"は特に Taylor のシニカルな魅力が伝わってくる楽曲です。ハリウッドセレブに負けないレベルでゴシップ誌に追いかけられている Taylor で、次から次へと新しい男性の話題が出る彼女ですが、そんな話題をものともせず恋愛に突き進む、若者のアンセムのようなナンバーです。

最後の歌詞も、彼女の強さを象徴しているかのようです。


"Got a long list of ex lovers
They'll tell you I'm insane
But I got a blank space baby
And I'll write your name"


3. Style


話題の元恋人、 One Direction の Harry Styles に向けて書いた歌ですね。彼らの楽曲、"Story of My Life"の歌詞とどことなくリンクしているところもあります。

"I say I heard that you been out and about with some other girl
Some other girl
He says, what you've heard it's true but I
Can't stop thinking about you and I
I said I've been there too a few times"

少し臨場感もありますね。


4. Out of the Woods

1989からのセカンドシングルとして、fun. のメンバーのJack Antonoff と共同で制作した楽曲です。

Taylor 自身も楽曲について、『1989を代表する曲で、お気に入りなの』と語っています。

また、『関係の脆さとか、壊れやすさを歌ったの。日々どこへ行ってしまうんだろうって、明日には終わってしまうかもしれないし、どこかへ行ってしまうかもしれない、そんな関係。』

"Are we out of the woods yet?" 『私たち、まだ大丈夫なの?』


5. All You Had To Do Was Stay


6. Shake It Off


7. I Wish You Would

午前二時に踏切に出かけるのはBump of Chickenですが、Taylor Swift もまたか、と思うくらいにこの時間帯が好きですね。

"Breathe" や "The Way I Loved You"、"Mary's Song"、"Enchanted"、そしてこの曲と、思いつくだけでかなりあります。作曲が捗るんでしょうか。


8. Bad Blood

Katy Perryへ向けて書いたと噂の曲です。

"Band-aids don't fix bullet holes
You say sorry just for show
If you live like that, you live with ghosts"

二人の溝は深そうです。


9. Wildest Dreams


10. How You Get The Girl


11. This Love


12. I Know Places


13. Clean

アルバム最後の楽曲は、イギリスのソングライター、Imogen Heapとのコラボレーション曲です。Heapの色が強く出ており、他の曲とはまた違った色が見えますね。

"10 months older I won't give in
Now that I'm clean I'm never gonna risk it"

Taylor Swift 新章への宣言のようにも聞こえます。



冒頭にも書きましたが、アルバムを通して、今までのTaylor Swiftとは明らかに違う方向を打ち出してきた"1989"。

今までのファンに受け入れられるのか、はたまた全く新しいファン層を取り込むことになるのか、どちらにせよ、彼女のこれからのキャリアにおいて、新しいステージに導く1枚となりそうです。




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