2014/03/05

Let it Go - Idina Menzel 歌詞と和訳とちょっとした解説

今回はアカデミー賞も受賞したアナと雪の女王のテーマソング、Idina MenzelのLet it Goの歌詞を和訳してみたいと思います。

映画のほうは日本では3月14日から公開で、主題歌は松たか子さんが日本語版を歌っています。





Let it Go 歌詞
-----

The snow glows white on the mountain tonight
Not a footprint to be seen.
A kingdom of isolation,
and it looks like I'm the Queen
The wind is howling like this swirling storm inside
Couldn't keep it in;
Heaven knows I tried

山では今夜 雪が白く輝き
足跡も残らない
隔たりの王国、
そして女王様はきっと私ね
風はうなる この内なる嵐のように
もう十分抑えてきたこと 神様は知ってるわ

Don't let them in,
don't let them see
Be the good girl you always have to be
Conceal, don't feel,
don't let them know
Well now they know

誰も入れてはだめ
誰にも見せてはだめ
いい子でいなくちゃだめなの
隠さなくちゃ、感情さえも
気づかれてはだめ
でももう、彼らは知ってしまった

Let it go, let it go
Can't hold it back anymore

もういいの、ありのまま
これ以上我慢なんて出来ない

Let it go, let it go
Turn away and slam the door
I don't care
what they're going to say
Let the storm rage on.
The cold never bothered me anyway

もういいの、ありのまま
背を向けてドアを思いっきり閉めて
気にしないの
彼らが何を言おうと
嵐よ吹き荒れなさい
とにかくもう気にしないの

It's funny how some distance
Makes everything seem small
And the fears that once controlled me
Can't get to me at all

笑っちゃうわね 少しの距離が
全てを小さく見せてくれるなんて
私を抑えていた恐怖も
もう苦しめることはないの

It's time to see what I can do
To test the limits and break through
No right, no wrong, no rules for me,
I'm free!

今がその時 私の力を知り
限界を試して それを超えるの
正しいことも、間違ったことも、ルールもないわ 私は自由よ!

Let it go, let it go
I am one with the wind and sky
Let it go, let it go
You'll never see me cry
Here I stand
And here I'll stay
Let the storm rage on

もういいの、ありのまま
私は風になり空になる
気にしないの、ありのまま
もう私が泣くことはないわ
私はここに立ってる
そしてここにいるの
嵐よ吹き荒れなさい

My power flurries through the air into the ground
My soul is spiraling in frozen fractals all around
And one thought crystallizes like an icy blast
I'm never going back, the past is in the past

私の力は 空を舞い大地を揺るがして
魂は凍てつく図形となり渦を巻く
想いは氷の爆風のように結晶となって
もう二度と戻らないの、過去は過ぎ去ったのよ

Let it go, let it go
And I'll rise like the break of dawn
Let it go, let it go
That perfect girl is gone
Here I stand
In the light of day
Let the storm rage on

もういいの、ありのまま
私は新たな夜明けを迎える
気にしない、ありのまま
理想の女の子なんてもういない
私はここに立ってる
陽の光を浴びて
嵐よ吹き荒れなさい

The cold never bothered me anyway!

とにかくもう気にしないの!

-----


海外では昨年から公開されており、私も一足先に本作を見てきたのですが、リトルマーメイドや美女と野獣を彷彿とさせるような素晴らしい作品でした。

氷を操る特殊な力を持って生まれたエルサは、ある事件をきっかけに能力を隠し、周りからもそう強いられ、心を閉ざすようになってしまいます。この歌はそんなエルサが抱えてきた苦しみや悩みから解き放たれ、彼女本来の輝きを取り戻すというテーマを持っています。

"Let it Go"は、強めの意志を持って使われる言葉で、『もういいよ!』とか、『気にするな!』というニュアンスを含んでいて、彼女の決意の強さを表しているようです。

"The cold never bothered me anyway!"は、直訳すると『とにかくもう冷たさは私を悩ませることはない』となりますが、この"The cold"は物理的な冷たさはもちろん、彼女自身の氷の力、世間の冷たさ、それぞれの意味を含んだものとして考えています。

彼女の悩みにおける全ての原因となった彼女自身の力について、『もう邪魔はされない、悩むのはやめたの』という解釈をしました。


ちなみにこの歌を歌っているIdina Menzelは、アナと雪の女王のキャラクター、エルサも声を演じていて、ブロードウェイの権威ある賞、トニー賞の受賞歴もある実力派の女優です。

少し詳しい方は知っているかも知れませんが、ブロードウェイミュージカルのRENTやWickedにも出演しており、最近だと海外ドラマのGleeにも、レイチェルの母親として出演していました。


Idina Menzelの他、ディズニーチャンネルでお馴染みの Demi Lovato ヴァージョンもあります。こちらも良いですね。







140 件のコメント:

  1. エルザじゃなくてエルサですよ

    返信削除
    返信
    1. 何で日本人はわざわざエルザって意訳する人が多いんだろう??
      まさか日本で1970年代に流行ったという野生のエルザ世代ばかりがコメントしてるとか?

      削除
    2. まさかあんたは英語読みとドイツ語読みの区別もつかないんじゃないよな?

      削除
    3. どうでもいいような話ですが。日本語では外来語は原語の発音を採用することが多いようです。いちいち英語読みにする国もあるようですが。英語の映画だからと考えるとエルサが正しくて舞台背景を考えるとエルザが正しいような気がしますね。架空の国ですが決してアメリカやイギリス圏じゃなくて北欧ぽいですから。北欧でエルザというのかどうかは知らないので根本から間違ってたらごめんなさい。日本で原語読みを採用するってのの例ですが、チョコレートのゴディバ。イギリス人に「なんで日本人はあれをゴディバと言うのか。ゴダイヴァが正しいだろ」と言われました。イングランドのゴダイヴァ夫人Lady Godivaの話がチョコの元になってるので確かに元はゴダイヴァですが、ベルギー人に確かめたらゴディバと発音するそうです。ベルギーのチョコなので原語の発音に忠実な日本語としてはゴディバでいいんだと思います。

      削除
  2. こういう直訳じゃない訳し方って凄いですね、どうやって考えてるんですか?

    返信削除
  3. ご指摘、コメントありがとうございます。エルサに修正させていただきました。

    訳に関しては、なるべく元々の歌詞のニュアンスを残しつつ日本語にしたいと思っているので、実はほぼ直訳に近い形です。誤訳などがあれば、ご指摘いただけると幸いです。

    返信削除
  4. It's funny how some distance
    Makes everything seem small
    距離なんて笑い飛ばして
    全てが小さく見えるわ

    これだとすこし歌詞の解釈が正しくないと思います
    直訳すると「いくらかの距離が全てのものをちっぽけに見せてくれるなんておかしなことね」となるので、
    (自分の置かれていた場所/立場から)すこし離れてみれば、(これまで重大だと感じてきた)すべてのことが実はちっぽけなものだったとわかる

    といったことが伝えたいのだと解釈できます。
    歌詞として書き直すなら

    ちょっと離れて見れば
    悩みでも何でも笑っちゃうくらいちっぽけに見えるわ

    こんな感じでいかがでしょうか。

    返信削除
  5. 日本語って便利だからさ、人の理解力、ここはこうがいい、このほうがいいんじゃないかって考え方でいろんな訳ができるよね この曲の場合はどこの訳もエルサの決意が見ていてわかるというか、この曲がどういった曲なのかみんな理解していて、(いろんな方の個性が出て)好きなのですけれども
    えーと、だから私がいいたいことは、私はこの曲はどこの訳も好きだよってことです
    人によって解釈はそれぞれだと思う。
    訳の解釈ちゃうねん・・・これこうやねんコメントはこの曲の愛ゆえに、厳しいこといってるような・・・・・意識してないうちにトゲっているような。(私にはそう感じる。私だけの解釈かもしれない)
    この歌詞は自分なりに考え抜いた訳だと思うから曲げなくていいと思う。
    自分にとってはこう思う、こういう歌詞のほうがいい、ここはこうじゃないって思ったらコメント書き込んじゃってもいいと思う。人に流されずありのままの自分でいれることが大切なんだと思うよ・・・ちょっと臭くなっちゃったけど。おや?ありのままの・・・・・?どこかで聞いたフレーズ・・・・。

    そう・・・・だから とにかく「ありのままで」!
    ハイ。これが言いたかっただけです。
    変で長いコメントすみません。自分で読み返してみたけど意味不明だ!寒気がしたwwwcoldcoldcold......

    返信削除
  6. ご指摘、コメントありがとうございます。

    It's funny how some distance

    Makes everything seem small
    のセンテンスを分けて考えてしまっていたので、おかしな訳になっていました。

    funnyなのはsome distance makes everything seem small
    でしたね。
    修正させていただきました。ありがとうございます。


    たしかにそれぞれの訳によって解釈は様々ですね。みなさんこの曲を好きだからこそ、ブログに書いたりコメントをいただけたりするのだと考えています。
    映画や訳に対する一人一人の解釈を大切にしていきたいですね。

    返信削除
    返信
    1. 今さらですが、気になったので一言。

      funnyには「滑稽な」(funny-ha-ha)という意味と「奇妙な」(funny strange)という意味があり、ここでは後者の意味にとらえるのが自然です。
      だから「笑っちゃう」と訳すのは間違いだと思います。
      「おかしな」はどちらの意味にもとれるのでOKです。

      問題の個所を逐語訳すれば、、
      「いくらかの距離(を置くこと)がすべてを小さく見せるということは、おかしなものね」
      といったところでしょうか。

      もちろんこれではあまりに不自然なので、私ならこう訳します。

        不思議なものね
        少し離れてみたら、何もかもちっぽけなことに思えてきたわ


      話は変わりますがついでに言わせていただくと、coldを訳出しないのはいかがなものかと思います。
      coldが物理的な寒さだけではないという解釈については私も同意見です。
      意味を限定したくないから訳出しないという対処も、場合によっては正しいと言えるでしょう。

      ですが、ここにあるcoldは比喩・象徴とも言える重要な言葉です。この場面の情景やエルサの孤独感とも結びつくキーワードと言ってもいいでしょう。
      だからきちんと訳出したうえで、和訳を読んだ人にも「この『寒さ』は精神的なことを暗示しているのかも」と思わせるように訳文全体を調整するのが、理想的な翻訳だと思います。

      問題の個所を説明的に訳せばこんな感じでしょうか。

        冷たい雪嵐が吹き荒れるなら吹き荒れさせておけばいい
        どうせ私は「冷たさ」に煩わされたことなんてないのだから

      (※ここでのanywayは「とにかく」とは少し違います。)

      ただ、少し冗長なので、私ならこう訳します。

         吹雪が巻き起ころうとかまわない
         寒い思いなんて慣れっこだもの


      以上、ダメ出しばかりしてすみません。それと、一言のつもりが長文になってしまったことも(笑)。
      少しでも、ご参考になれば幸いです。

      削除
  7. 公式の歌詞では
    It's funny how some distance
    Makes everything seem small

    悩んでたことが嘘みたいね
    と訳していて、なるほどなと思いました。
    日本語訳を上手くリズムに乗る言葉で表現するのは、さらに難しいですね。

    返信削除
  8. コメントありがとうございます。
    松たか子さんが歌われているヴァージョンですね。
    イメージを壊さずに日本語で歌えるように訳すのはかなり難しそうですね。
    松さんの歌声は世界でも好評のようです。

    返信削除
  9. The cold never bothered me anyway!
    とにかくもう気にしないの!
    と訳されていますが、過去形に注意すべきで、「私、寒さはもともと平気だけどね。」と、ちょっと面白く、深刻な全体のもう気にしないの調の流れの中で、付け足したような歌い方をする部分のように思いますが、違いますかね。

    返信削除
    返信
    1. 元々平気と言うよりも、「寒いと思ったことないし?」は、
      いかがでしょう。

      削除
  10. コメントありがとうございます。

    "The cold never bothered me anyway"のセンテンスに関しては、色々と考えた結果、今の形に落ち着きました。

    直訳すると『とにかく寒さは今まで私を悩ませたことはない』となりますが、それまでの歌詞を考えると矛盾することになるので、おっしゃる通り全体への少し付け足しを含めつつ『今までは悩んでいたけど、もう気にしない、というかそもそも悩みなんてなかった(ことにする)』というニュアンスを込めて、『とにかくもう気にしないの』と訳しています。

    ですが、もしかしたら少し意訳しすぎたかのもしれません。

    返信削除
    返信
    1. 矛盾ですかねえ?The cold は、もともとのエルサの持っている本質そのものなので、エルサをこれまでの人生の中で、実は悩ましたことは一度もなかったのですよね。そのエルサの本質を、両親が「良い子にして、他人に真実を隠せ」、と言われ、閉じこもり、歪んだ少女時代を送らなければならなかった状態から、Let it go(もうこれで、いいの!)と、社会から孤立することで、力を開放する、という歌ですよね。悩ましたのは、自分の本質を解放できなかった状態、だったのであって、The cold ではありません。だから、The cold never bothered me anyway、と言っているので、矛盾してないと思います。

      削除
  11. 本作見ました!ディズニーらしい心温まるとても素晴らしい作品でしたよね。
    英語の歌詞の訳って難しいですよね。歌の詩というのは、婉曲的表現やキャラクターの隠された感情・環境が含まれていたりします。それに、そもそも日本語にしろ外国語にしろ歌詞の解釈は人それぞれですし、実際に作詞した方の心情も入ってますから。
    それなのに字幕翻訳をされる方は決められた字数で日本語を付けなければいけないので、それはそれはさらに大変だと思います・・・
    この曲の日本語バージョンを松たかこさんが歌っていらっしゃいます。今まで思っていたのですが、英語の曲の歌詞をわざわざ日本語に差し替えて作るのは個人的にはどうかな~と思います。
    せっかく素晴らしい歌詞と歌唱力で作り上げたオリジナルを微妙にニュアンスを変えた日本語で歌いなおすなんて。そもそも、英語の歌詞に合うように作曲されているので日本語で歌われるとちょっと妙チクリンな感じがするんですよね。
    ただ、本作のようなアニメ映画は小さい子供ちゃんたちも見るので歌の部分を字幕にしても子供たちが字幕が読めない、なんてことがあるのでやはり日本語歌詞にすべきなんですよね。
    大人の勝手なワガママです(笑)

    返信削除
  12. コメントありがとうございます。
    映画、本当に素晴らしかったですね。

    歌詞の翻訳に関しては、率直に、本当に難しいだろうなと思います。

    解釈も人それぞれですし、一言変えるだけで受け取れるニュアンスも変わってきてしまうので、
    そこからさらに日本語で歌えるように字数も揃えつつ変更するとなると、
    どうしても違和感は残ってしまうんでしょうね。

    私もやはり原曲が一番好きです。
    ただ、おっしゃる通りですが、子供たちが楽しめるという点では、
    それぞれの母国語で作り直すというのも大切なのかもしれませんね。

    返信削除
  13. It's time to see what I can do To test the limits and break through
    この、to testのtoはtimeにつながるtoです。副詞的用法ではないです。

    I am one with the wind and sky
    私は、風と天空と一つである。ブレンドしているということです。

    My power flurries through the air into the ground
    我が力、天空を舞い、地にふきあたる。
    この、そらを舞い、地にふくこのsequenceが重要です。

    My soul is spiraling in frozen fractals all around
    我が魂、氷のフラクタルをなし、螺旋舞い踊りたり。
    このinは中ではなく、~の状態でという意味でございます。

    I am one with the wind and skyは
    われ、風と天空と一体なり。です
    一部だと、その一部となり小さい感じがします。
    ブレンドしていることが重要です。

    返信削除
  14. ご指摘ありがとうございます。
    単なる勘違いや、単語やイディオムの知識不足もあり、大変勉強になりました。
    訳に関しては頂いたご指摘を参考に修正させていただいております。

    ありがとうございました。

    返信削除
  15. 訳を作るときには,作品の世界観まで考えないと難しいです.逆に言えばそれが頼りにもなる.
    普通にやると,こうなる.
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm23093068

    それを考えると,let it go の吹き替えは非常に秀逸な出来だと
    思えます.
    正確な訳はいろいろと考えられるでしょうが,はたしてメロディーに乗せて
    美しく歌い上げられるでしょうか
    言語を変えた時点で,別の解釈の作品になると思ってみた方が良いです.

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      吹き替え版はやはりプロの方が作られているので、秀逸な仕上がりですね。
      みなさま言及されていますが、メロディにのるように訳すのは至難の業であると思います。

      削除
  16. 英語歌詞を捜していてこちらのサイトに来ました。
    まず、良心的なサイトを構築されている点、感銘を受けました。
    というのは訳詞を載せているサイトのほとんどが、「勝手な自己満足」であり
    誤訳を堂々と載せる一方、コメント黙殺も頻出している中、謙虚にコメントを
    受付てかつ拾われているという姿勢は、天晴れ以外の何物でもなく。

    完全ではないにしても、最初に掲示される訳のレベルがある程度以上で
    ないと、コメントをする気にもなれません。
    例えば、http://lyrics.red-goose.com/ で始まる洋楽和訳サイト
    管理者は「翻訳はそれが正しいことを保証するものではありません。」
    と銘打っておる上に、平均的高校生レベルの英語力すらないのに、
    リクエストまで取っているという厚顔無恥にて。

    さて本楽曲そのものについては他でものべられていますが、
    日本語版、秀逸と言ってよいかと。

    私見ですが、"Let it go" は、「(今までの呪縛を)解き放て!」
    (鍵を掛けていた自分の感情の扉を開ける)という感じに思えます。
    ⇒だが、これだと、音符に乗りにくいから「ありのままの~」となる。
    もっとも、前段で「このままじゃダメ」ってのがあるから
    「変わる決意」があるとすると「ありのまま」でいいのか?という
    気がしなくもないですが、意味と音符への乗りを考えると妥当に
    思えます。

    今後も、(上記記載の害悪サイトのように)むやみに間口を拡げることなく、
    真摯な姿勢で続けていって下さい。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      私もまだまだ勉強中であり、恥ずかしながら拙訳を公開しつつ、皆様にご指摘をいただきながら日々学んでおります。

      コメントにて誤訳の訂正をいただくことも多いですが、どれも感謝することしきりです。

      貴重なご意見、大変参考になります。ありがとうございます。

      削除
  17. ▼takat33さん

    素敵な翻訳ありがとうございます。
    先日吹き替え版で見て、それはそれで大満足だったのですが、
    こうやってみると英語は日本語に比べて、同じ時間内で表現できる情報量が多いですね~。

    ここの翻訳を見て初めて気づいたのですが、
    英語の歌詞には「Turn away and slam the door」という表現があるのですね。
    振り返って見ると、エルサは
     両親にドアを閉められ、
     自分でドアを開け(でも心は閉じている)、
     また自分でドアを閉め(でも自分に対しては心は開放)、
     最後にはアナと一緒にまた開放(他人に対しても心も開放)
    、、、しているんですよね。
    面白いことに気づけて嬉しかったです。
    ありがとうございました。


    ▼4/12の匿名さん

    >もっとも、前段で「このままじゃダメ」ってのがあるから
    >「変わる決意」があるとすると「ありのまま」でいいのか?という
    >気がしなくもないですが、
    については「今までありのままの私を閉じ込めていた」のを「ありのまま生きるの」と変わる決意だと私は解釈しましたよ~。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      まだまだ勉強中ですが、訳について悩んでみると、
      英語で表現されるニュアンス、日本語で表現されるニュアンス、
      それぞれの良さがなんとなく感じられて趣があります。

      ドアと心の動き、面白い解釈ですね。
      歌と一緒に考えると、映画もより楽しめそうですね。

      削除
  18. 歌の世界観を損ねない、素晴らしい和訳だと思います。

    上でもコメントが付いているThe cold never bothered me anyway!の解釈ですが、私は、直前のLet the storm rage onとセットで「嵐よ吹き荒れなさい。(そんなの平気よ。だって)私は寒さで困ったことなんてないもの。」ということだと解釈しました。つまり、Let the storm rage onというのは普通の人(=stormがrage onすると寒くて困る人)の感覚とは反対を行くセリフなので、なぜそんなことを言うのかというのを軽く補足しているのがThe cold never bothered me anywayかと。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      Let the storm rage onとセットで解釈することも出来ますね。
      The cold never bothered me anywayの解釈は、私ももう少し考えてみようと思います。

      削除
    2. 返信ありがとうございます。
      異を唱えてのコメントではない事、ご理解くださいね。
      訳が分かり易くて共感したので、書き込んでしまいました。
      そうですね、直訳になるべく近い形で訳していただいていたので大変分かり易かったです。
      意訳をしているサイトはたくさんありますしね。
      ちなみに、私は日本版の明るいエルサの方が好きです。

      削除
    3. ↑ごめんなさい、二つ下のコメントに対するレスへのレスでした。
      書き込むところを間違えました><

      削除
  19. ものすごーく、初歩的なことで申し訳ないのですが。let it go の it は具体的には何を指しているのですか。自分の悩み? 自分の能力? it で受けているものは、いったいなんなのでしょうか。

    返信削除
    返信
    1. let it goは、(大きめの)悩みや問題に対して、『もう気にするな』というニュアンスでかける言葉なので、自分の力を解放できず、抑圧されていた状態(悩み)をitとして解釈しています。

      みなさんそれぞれで考えてみるのがいいのかもしれませんね。

      削除
    2. お返事ありがとうございます。その文の文脈を知らないというのは恐ろしいものでして、let it go が(大きめの)悩みや問題に対して ということをしらなければ、きっと

      日本の親が子供に向かって唱える「痛いの痛いの飛んでいけー」とかにも使っていたと思います。このような小さめの悩みや問題は、どういう表現が英語?北米?では一般的なんでしょうか。とちょっと考えてしまいました。

      削除
  20. 勉強になりました!分かりやすくて助かりました。
    英語版(というか元々の)エルサは、自暴自棄というか、ちょっとダークな感じですね。
    もういいの!とか過去に扉を閉める、とか、嵐よ吹き荒れろ、とか。
    日本語版エルサは、自由よ!やったわ!って感じで明るい印象をうけました。
    訳ひとつで同じ映像を見ても大分印象が変わりますね。

    それから私の解釈ですが
    >That perfect girl is gone
    のThat perfect girlは自分のことを皮肉って言っているので
    >理想の女の子なんてもういない
    よりも
    「イイ子の私はもういない」
    とかの方が意味が分かりやすいのではと思いました。
    では、ありがとうございました。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      歌手や役者によっても違うのかもしれませんが、英語が日本語になっただけでも受ける印象は変わりますね。

      私も、『理想の女の子なんてもういない』はエルサ自信を皮肉っていると考えていますが、
      なるべく英語の言葉やニュアンスを残しつつ日本語に直しているので、少しわかりづらいかもしれません・・・。

      削除
  21. >A kingdom of isolation,
    >and it looks like I'm the Queen
    ≫隔たれた王国で、
    ≫私は女王様のよう

    と訳されていますが、
    これではどちらかというと下の様な英文のニュアンスになるように感じます。
    >In the isolated kingdom,
    >I'm looking like a Queen.

    元の詞のニュアンスに近づけるなら、
    ≫(冒頭の様な情景が広がるここは)孤立の王国、
    ≫(そしてどうやら王国の)女王様はわたしみたいね。

    といった訳の方がいいのではないでしょうか?歌い方的にもそんな風に聴こえます。
    冗長にならない様にしながら日本語にa とかtheのニュアンスを残すのって難しいですね。(^^;)

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      たしかにご指摘の通りで、
      ここの表現については若干悩んだ部分です。

      あまりに直訳すぎても無機質になりそうで、なかなかよい日本語が見つからず・・・。
      結果今の形の日本語としていますが、もう少し考えてみます。
      ありがとうございます。

      削除
  22. まだ映画を見ていませんが、英語版の歌詞と比べると日本語版の歌詞がかなり変わっているなと思い、こちらの に辿り着きました。
    英語を訳した歌詞が見られて良かったです。

    すぐ上の方も書いているように、
    A kingdom of isolation~~のところは
    孤立の王国、そしておそらくその王国の女王は私ね。

    のような意味合いだと思います。
    英語のニュアンスってとても難しいですよね。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      A kingdom of isolationの部分の訳に関してはやはりご指摘が多いようですので、
      もう少し考え直してみます。

      削除
  23. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  24. A kingdom of isolation,・・・・
    についてですが、日本では共和国や王国について細かな表現を用いていません。
    したがって、『辺境の(王)国』あるいは『最果ての(王)国』はどうでしょう。
    鎖国中ではないので、孤立はちょっと変です。
    訳は『最果ての国、そして女王は私なのね』

    It's funny how some distance
    Makes everything seem small
    についてですが、
    『可笑しいわ、離れてみるとすべてがちっぽけなことなのね』
    この、離れてみるの「みる」は「観る」と同意であり、
    「ちっぽけな」は「ちいさな」でも良いと思います。
    It's funny how は熟語で、funny は「可笑しい」あるいは「可笑しな」
    と訳するべきで、笑ってしまってはいけないと思います。

    どうでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      A kingdom of isolationの訳、難しいですね。
      やはり直訳は『孤立の王国』となりそうですし・・・。
      こちらはもう少し考えてみます。

      また、It's funny how...の部分ですが、『可笑しい』と同じ意味で『笑っちゃう』(実際に笑っているわけではなく)という表現を用いています。日本語ではどちらも同じ意味なので、ここでは『笑ってしまう』を選択しています。

      削除
  25. 先日映画を観て、歌詞検索してきた通りすがりの者です。
    最後のセリフ(the cold 〜)がしっくりこなかったのですが、
    体感的な寒さではなく、周囲の人々の冷たさを表してるのでは?
    と考えてみると、
    「もう世間の冷たさに悩まされることもないわ。」
    と解釈でき、映画の内容や前後の歌詞と合うように思いました。
    (英語得意ではないので合ってるか分かりませんが)

    もちろんtakat33さんの訳はステキだと思います。^^

    返信削除
    返信
    1. 【補足】
      「しっくりこなかった」と書いたのは
      映画を観た時に感じたことであって、
      takat33さんの訳に対してではないです。^^;

      削除
    2. コメントありがとうございます。

      私も訳す時に"the cold"が何を表しているのか考えてみましたが、
      解釈されているように、少なくとも体感的な寒さではないのかな、と感じました。

      "the cold"をそのまま訳してしまうと、この訳を見られた方がその方なりの解釈をしづらいかな、と考えて今の曖昧な形にしています。

      周囲の人々の冷たさ、という解釈も素敵ですね。

      削除
    3. 返信ありがとうございます。

      そうですよね。自分で嵐を起こしてる訳ですから、
      寒さが気にならないのは当然だと思いました。

      マントを脱ぎ捨て、最後にドアをバタンと閉めた。
      まるで訣別のように感じました。
      字幕版で観ましたが、恐らく吹替でもそう感じたと思います。

      でも、それだと歌の壮大感とは違って、孤独さが強調されてしまいますから
      その解釈では感動的にならないのだろうとも思いました。
      ディズニーですから、より夢と感動がある解釈のほうが好まれるでしょうね。
      ありがとうございました。

      削除
  26. 素敵なか歌詞がすんなり入りました。ありがとうございました。
    気がついたのですが、
    Heaven knows l've triedと表記されてますが、公式はHeaven knows l triedです。

    返信削除
    返信
    1. 歌詞修正させていただきました。
      ご指摘ありがとうございます。

      削除
  27. takat33さん、初めまして。

    "Let it Go"の歌詞の意味を知りたくてこちらのサイトに辿り着きました。
    そして素敵な翻訳を読ませていただき感銘を受けました。

    最近になり松たか子さんのメディアでの評判を聞いてYouTubeで動画を何度も見て
    感動し、先日かみさんとともに吹き替え版を鑑賞してまいりました。

    ところで映画を見る前はエルサ(松たか子さん)の"Let it go"はヒロインの力強い決意を堂々と歌った曲でとても前向きな気持ちが込められた感じがしたのですが、実際映画を見てみると、ここでは絶望的なまでの孤独の中にいた自分を解放し、ありのままに生きて行こうという感じであり、心を解放したといってもたった一人の雪の女王としての孤独が待っているので松たか子さんの歌うピュアな歌声にちょっと違和感を感じておりました。(歌声は大好きなのですが。)
    この歌を歌うシーンとしてふさわしいのはもっと後半の城の中での場面じゃないかななんて。

    そこで歌詞の本当の意味を知りたいと思ったわけです。

    日本語の歌詞については皆さんが仰っているようにとても苦労されたようですし
    takat33さんの和訳から判断してもとても良くできていると思います。
    まさにプロの仕事ですね。
    僕の感じた違和感は字幕版を見ればが解消できるのでしょうか。英語が理解できない僕にとっては字幕を読むのは作品の世界に入りにくいのでどうしても避けてしまいますが微妙なニュアンスはやはり英語でないと分からないみたいですね。
    アニメ映画で今までこんなふうに感じたことはなかったのでやはりディズニー映画恐るべしです。

    本当に英語がわかる人がうらやましいですね。

    takat33さん、これからもお元気でサイトの運営なさって行ってください。
    また訪れたいと思います。









    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      映画の中のピュアな歌声に対する違和感、まさにおっしゃる通りだと私も思います。孤独を内包しつつ、それを受け入れて自らを肯定していく力強さは、やはり松たか子さんの歌声とは少し異なるのかもしれません。

      どの映画においてもそうですが、元のセリフと字幕はもちろん、それと吹き替えでは、それぞれ少しずつニュアンスが違っていることが多く、時に全く別の言葉にされていることもあります。

      私もまだ勉強中でして、全て理解出来るわけではありませんが、帰国子女の友人はそこに違和感を覚えることも少なくないようです。

      ただそれは製作者や翻訳者の方々が、日本の文化(ジョークなどは特に)に合わせつつ、観ている方にわかり易い形で変更を行っているものなので、その意味においてはまた一つの楽しみ方なのかもしれませんね。

      削除
  28. 女王というのはこの歌詞では「孤独の国の」という意味ですが、
    本来のアレンデールの女王である自分の立場を皮肉っているように見えます。

    最後の「寒さ」部分も、英語によくみられる皮肉も含んでるのではないかと思いました。

    英語の「全く反対のセリフ」をいう皮肉を、そのまま日本語にしても伝わらないので
    こちらの翻訳でどちらも正しいのでは!と個人的には思います。


    余談ですが、劇中2回でてくる「サンドウィッチ」という言葉が字幕ではばっさりカットされていて悲しくなりました。
    吹き替えでは「好きな物は」「サンドウィッチ」「僕も」という訳になっており、
    「相手のことを全く知らない」ギャグが正解を言ってしまうという不発に終わる結果に。

    仕方ないとはいえ、翻訳を挟む以上万人が満足するようにする事は非常に難しいですね。
    歌の吹き替え担当者を本当に尊敬します。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      気になったので、"Sandwiches"について少し調べてみたのですが、どうやら海外のドラマで使われている文脈のようで、馴染みのない日本人にはわかりづらいということで恐らくカットされたのでしょうね。

      翻訳者は様々なコンテキストを理解する必要があると思うので、まさにGreat workですね。

      削除
  29. はじめまして。
    Let it Goの日本語版の歌詞と原詩を比べて違和感を覚えたので
    日本語訳している方はいらっしゃらないかな、、、と思いこちらのサイトに
    たどりつきました。
    takat33さんの訳も興味深く、ディスカッションも熱く、
    すごく楽しいです!ありがとうございます!
    一つ一つのコメントに丁寧に返信されていて、素敵です。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      ご指摘やみなさんの意見の一つ一つが大変参考になり、また勉強にもなるので大変ありがたい限りです。
      私に出来るのはコメントをお返しすることくらいですので。。。

      楽しんでいただければ幸いです。

      削除
  30. 姪に原曲の翻訳歌詞をせがまれてこの歌を知りました
    カンニング、カンニング~w 一応自分でもやったので嘘教えないように答え合わせ中です

    氷を操る力というものは確かにエルサの本質ではあったのですが
    歌全体の比喩表現として、The cold は社会の冷徹さのことも表していて
    そちらの方の寒さは彼女を今まで確実に悩ませてきたはずです
    (私はまだミュージッククリップしか見ていませんが)

    もちろん表面上では、雪の女王である彼女にとって
    物理的な寒さなんてものは取るに足らないものだと、歌っているのでしょうけども
    エルサ自身が孤独を寒さに(一般常識的に)例えたことによって
    逆説的に孤独を恐れることの愚かしさに気づく筋立ては秀逸だと思います

    寒さなんてどうせ私には気にならない。
    寒さなんてもう私には気にならない。

    元の表現はどちらの意味も持っているのだと思います。
    氷の超能力、としてしまうと遠いものに思えてしまいますが
    象徴しているのは、他人に理解されない個人の才能、でしょうから

    他人からの評判・叱責=嵐、冷たい雪・氷=孤独として、
    彼女には昔からその孤独を操り、芸術に転化させる才能があった
    なんだ、私にとって孤独なんて元々怖い(怖がるべき)ものじゃなかったじゃないの
    という「(再)発見、自覚」の歌でもあるわけで
    (でも一度それにおびえていたことも間違いない)

    世間の巻き起こす冷たい風すらも操って空に駆け上がることが出来ると気づいた彼女が
    寒さなんてもう怖くないと歌い上げるのも
    元から(本当は)怖いものではなかったと歌うのも
    どちらも間違っていない
    日本語にするにあたって、一文に両方の意味を保持するのが難しいだけだとおもいます

    難しいのですが、
    同じフレーズを繰り返して歌っている部分(Let it go)でも、
    日本語では毎回少し言葉が違う例が、あるわけですし
    The cold never bothered me anywayも、
    一回目と二回目でニュアンスを変えてみるのはアリだと思います
    Let it goも、もうほうっておけばいい→なんでも好きにやればいい→私のあるがままでいい
    歌いながら少しずつエルサのエモーションも変化していっているのがわかります

    ミュージカルの日本語吹き替えはあまり好きではないのですが
    この歌の翻訳は(歌手も)かなり頑張っているほうで好感が持てますね
    絵の口の動きとあってないのはどうにもならないのが残念ですけど
    歌部分のパッションは原曲に負けていないと感じました

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      おっしゃる通り、『他人からの評判・叱責=嵐、冷たい雪・氷=孤独』
      であり、『The cold は社会の冷徹さ』であると私も思います。

      彼女が社会の冷徹さと寒さに悩まされてきたのは彼女自身の能力ということもあり、
      The coldがそれ自体を表していると考えていますが、確かに少し飛躍しているかもしれません。

      また、歌が進んでいくにつれてエモーションが変化している、という点に関しても同意です。
      そのあたりは、歌を楽しんでいる方それぞれがそのニュアンスを感じ取る楽しみ方がよいのかな、と勝手に考えています。

      削除
  31. 映画みてないけど、俺的意訳

    一夜で山を覆った雪は足跡さえ残さない
    私は孤高の女王だから
    心の中にも嵐が吹き荒れるの
    どうか神よお許しください

    誰にも近づけない
    誰も解ってくれない
    いい子でいるために
    ずっと心を閉ざしてきたのに
    秘密を知られてしまった

    偽らない、ありのままの自分であるために
    別れを選ぶの

    もういいの、これでいい
    ドアを閉めて、もう振り返らない
    誰がなんと言おうと
    私、決めたから
    未来にどんな苦難があったって
    くじけないわ


    恐怖に押しつぶされそうになっていた私だけど
    そんなこと忘れちゃったの

    いま無限の可能性を感じたい
    ルールも善悪もないわ
    私、自分のために生きるの!

    心配ないわ、ありのまま
    風になって空に溶けそうよ
    気にしなくていい、ありのままで
    もう泣かないわ
    ここに探していたものがあったから
    何が起こったって
    平気なの


    力は空を裂き、大地に轟き
    魂のうねりが、世界を凍てつく結晶で埋め尽くす
    冷たい爆風は過去を結晶に閉じ込めるのよ
    もう振り返らないわ


    心配ないわ、ありのまま
    素敵な朝が来るって信じてる
    もう大丈夫、ありのままで
    おびえた少女はもういないわ
    大切なものに気づいたから
    日の光がとても眩しいの
    どんな嵐だって乗り超える

    私、迷わない!

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      意訳素晴らしいですね。
      私はあまり表現力がないので、なるべく英語に近い単語を探して訳してしまっていますが、
      言葉選びが素敵だと思います。

      削除
    2. おれ不躾すぎて申し訳ありませんでした。

      削除
  32. このやりとり素晴らしいですね。
    何より丁寧にコメントに返しているのが素晴らしい。

    非常に勉強になりました。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      私もみなさんにいただいた指摘で、
      非常に勉強させていただいております。
      感謝しきりですね。

      削除
  33. 初めまして。先日遅ればせながらこの映画を見てきました。
    この曲のシーンは素晴らしいですね。
    この記事及びコメント欄も本当に素晴らしくて、
    映画以上の感動を得ました!

    訳に関して、以下の箇所について2点気付いた点がありました。

    1  The wind is howling like this swirling storm inside
    2  Couldn't keep it in;
    3  Heaven knows I tried

    1  風はうなる 心の中の嵐みたいに
    2-3  もう十分我慢したこと 神様は知ってるわ

    1点目:
    2行目のitはエルサの力(文法的に1行目のthis ... storm)を指しているとします。

    2 [I c]ouldn't keep it in; 
    (自分の力を)抑え込むことはできなかった
    3 Heaven knows I tried
    抑え込もうと努力したこと 神様は知ってるわ

    文法的に考えて、ここで言いたいことは、
    「I tried to keep it in but I couldn't」
    「抑え込もうとがんばったけど、私にはできなかった」ですので、
    「我慢した」としてしまうと、力を制御していた(単に我慢が限界になった)ようになってしまい、言いたいこととずれてしまうかなと思います。

    2点目:
    上記のitについてですが、
    単純に考えてthis swirling stormを照応するとみなしますと、
    this ... storm=エルサ内の力
    となります。

    このとき、単に「心の中の嵐」としますと、抽象的な、
    「人間の心というものに時折吹き荒れる嵐」というように受け取られるように思います。
    しかし、「this」に注目します。
    この「this」は「今この時点で存在する/今目の前にある、この(嵐)」
    という弱い用法ではなく、
    theと等しい特定性を持つ「今まで私が付き合ってきた、この(嵐)」
    といった意味と思われます。
    ですので、「心の中の嵐」の前に、「この」、又は意訳すれば「私の」等を付けると、意味がしっかりすると思います。

    返信削除
    返信
    1. コメント、ご指摘ありがとうございます。

      "this swirling storm inside"におけるstormは、エルサの『力』ではなく『心の嵐』と解釈していました。

      "storm inside"は「人間の心というものに時折吹き荒れる嵐」、(ここでは時折でなく常々でしたが)、それをkeep it in(我慢)していられなくなった、と考えていたので、今の訳となりました。

      ただおっしゃる通り、"storm inside"をエルサの力として解釈すると、上記の訳では少し意味が通じなくなってしまうので、どちらともとれるような形(原曲に近いニュアンス)で修正させていただきました。

      ここはあまり深く考えていなかったので、非常に参考になりました。ありがとうございます。

      削除
  34. こういう歌詞サイトだと自称英語通が自分は正しいとばかりにサイト管理人の訳を
    否定したりどうでもいいような細かい文法で難癖つけたり
    日本語の歌だって捉え方は人それぞれなんだから、自分だったらこう訳すなという
    同じ高さに立って書き込めよ、自分のほうが上みたいな目障りな書き方じゃなくてさ
    英語は詳しくても日本語は相手をイラつかせる書き方しかできないのかい?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      勉強不足なのは私のせいなのですが、もう少し優しい言い方をしてくれてもいいのにな、と思うことはあります 笑

      削除
  35. 公式の歌詞の「自分を好きになって~」のところはさすがに
    若い女性受けを狙いすぎていて、ちょっと鼻につくと思います。
    リズムにのせなくてはいけないので、難しいとは思いますが。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      翻訳にあたっては、リズムに乗せたり、色々なターゲットに響く言葉を使う必要もあるのかもしれません。
      本当に難しそうですね・・・。

      削除
  36. はじめまして。とてもいい感じのサイトですね。皆さん色々な楽しみ方、考え方があって面白いです。私の楽しみ方としては、やはりミュージカルのセリフと振り付けとして一体のものとしてできるだけ原語のままで鑑賞することです。前半はまさに生い立ちを振り返りながらもう嫌だ、という表情、let it go のGOで手のひらから雪が自在に舞い出る、never bothered me でちょっと茶目っ気たっぷりに不敵な笑いをうかべる、distance makes everything seem small で今まで生きてきた街を遠く眼下に見下ろし振り返りつつ歩きつづける、here I stand で足をバーン、氷がミシミシと広がる、the past で コロネーションで戴いたティアラを投げ捨てる、その後 let it go と歌いつつ髪をほどき girl が 大人の女性になりさっそうと陽にあたり、最後にどうだ見たかといわんばかりに slammed the door でおわる。劇中でもslammed the door が何回かでてくるセリフで印象に残るラストシーンになっています。日本語版ではここまでのセリフと振り付けがシンクロしないので、ミュージカルとしてはチョット、な印象をもっています。最初のありノーままデーで 手から雪が出るのはいささか。。。。参考まで。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      私もLet it goはもちろんのこと、映画Frozen(アナと雪の女王)も、素晴らしいミュージカル作品だと思っています。

      中でも特に素晴らしいのがLet it goのシーンですね。描写はおっしゃる通りの世界観ですし、ここまで愛される楽曲になったのも、エルサが歌うLet it goのシーンがそのままPVとして使われてしまうほどに、曲と一体化しているからなのかもしれませんね。

      削除
  37. 運営者様
    初めまして、私はこの映画を見てもいないし、ネイティブでもないので意見するのは躊躇したのですが、曲と映像があまりにも素敵な為、その想いを口にしたいという衝動を抑えることができないので記載します。
    決して批判をするつもりはありませんのでご容赦ください。

    というのも、英語版の歌詞のエッセンスが日本語版に投影しきれていないように感じます。
    そもそも、ピンとこないんです。Let it go を「ありのままで」と訳しているところが。

    たとえば、松たか子さんの歌うこのCDのタイトルは「レット・イット・ゴー~ありのままで~」May Jさんのは「Let It Go~ありのままで~(エンドソング)」となっていてあくまでもlet it go の「訳」が「ありのままで」じゃなく、「サブタイトル」が「ありのままで」になっています。サブタイトルというのはタイトルとは違う表現で購買意欲を高めるためにつけられるタイトルです。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB

    つまり、訳ではないんです。

    当サイト運営者様もコメントに書いていましたが、悩み(it)をどこかへやって(go)しまおう(let)が本来の使い方で、どのように変化したら「ありのまま」となるのか私にはピントときません。もし、突然let it go と言っても、それを聞いた人は「何か悩んでいたんだな」とは思っても「ありのまま生きるのだな」とは思わないんじゃないかという気がします(そういう意味があるのかどうか、勉強不足ならごめんなさい)。

    でも日本語版の歌全体の中では「ありのまま」と使っても分からなくもない表現です。但し、これはlet it go の意味ですと言わなければという条件付きです。ありのまま、そのまま、と訳す時のit は何のit だっていう話になります。itはあくまでも悩み。だから、歌詞の中で「悩んでた、それももうやめよう、ありのままのすがたみせるのよ」と悩みを受けてのありのままと表現するの分からなくもないと思います。しかもlet it go, let it go~の繰り返しのメロディーに乗っていないので、分かりにくいのですが、
    「悩んでた、それももうやめよう」=「let it go」なのです。
    Let it go の直前のメロディに乗って翻訳されています。だから、「ありのままの~」と歌っても許容される。

    一方で運営者様の場合は一つ一つのセンテンスの翻訳をされているのに、日本語版に倣って let it go「ありのまま」と訳している(とは言っても先述したように日本語版はlet it go を訳して「ありのまま」と言っているのではなく、ただ「悩んでた、それももうやめよう」というフレーズがlet it go のリズムに乗らなかっただけ)ために弊害が出ているようにお見受けします。

    それはTurn away and slam the door のところです。ここがどうもしっくりこない。どういう解釈で訳されたのか私には分かりませんが、直前の「let it go、ありのまま」を受けて「これからは背を向けてドアを思いっきりしめる」というスローガンのように聞こえます。
    メロディーが変わるとこなので分かりづらいですが、このturn away and slam the door はDon’t let them in と同じ並びです。つまり、エルサの意に反していた項目の一つです。

    Don’t let them in, (恐らくエルサの心に隙を作るな!の意味)中に入れるな
    don’t let them see (心の中、あるいは能力を)見せるな
    Be the good girl you always have to be いつもいい子で
    Conceal, 隠して
    don’t feel(具体的には断定できませんが、他人とは違うということを)感じるな(裏を返せばみんなと同じ普通の子だと思いなさいということ),
    don’t let them know知られてはいけない
    Turn away and slam the door(恐らくエルサの能力から)顔をそむけてしっかりドアをしめて

    上記に列挙したことが彼女の悩み(意に反する項目)であり、それらを少しずつ、「let it go どっかに捨ててしまおう」、「Can’t hold it back anymore抱えきれないし」「now they know もうばれてしまったし」と言いながら、悩みを手放していく、そして最後は「顔をそむけろ?ドアを閉めろ?ですって、そんなこともう関係ない。言わせておけばいい!(turn away and slam the door. I don’t care what they’re going to say!)」と叫んで、心の中で過去と決別していく。

    こう解釈した方がすっきりします(ちなみに映像のエルさはslam the door からI don’t careと言う一瞬ですが、 ドアを閉めておくように仕向けられたことに立腹し、何よそれ、そんなこともう関係ないという表情をしているように私には見えます )。
    悩みを言った後に「ありのまま、ありのまま」という言葉を入れると意味が分からなくなりますし(「意に反する項目を唱えて捨てる」というのが本来の流れであって「意に反する項目を唱えてありのままと唱える」のはとっても違和感があります)、また、turn away and slam the door の解釈を間違ってしまいます(少なくとも読者が勘違いする可能性がある)。

    それから、先に「ありのままという表現も分からなくもない」といいました。それはそもそも、ありのままの自分ってなんやねんって思うからです。
    すこし、哲学的な思考法かもしれませんが、、、

    意味としては偽りのない自分ってことですね。
    でも、隠してきた自分も偽りのない自分なのです(今まで隠してきたことは紛れもなく事実であり、いかなる力によって抑えこまれていたとしても、それをどうにもできなかった、無理してでも変えられなかった、のがその時の偽りない自分)。また、隠すのをやめる自分も偽りのない自分です(ようやくどうにかできると感じた偽りのない自分)。どっちも本当の人間が持っている性質であり、生まれた時からずっとありのままの自分のはず。
    だからこそ、(たとえば)わが子が無理しようとするときに、「無理しなくてもいいよ(私は、無理の出来ないありのままのあなたを受け入れますよ)」という感覚にもなるのです。わが子だったら誰でも無条件にありのまま受け止めますよね(もちろん教育もしますから、状況によりますけど)。

    だから、悩んでいるエルサも悩むしかすべのないありのままのエルサであり、悩むのをやめたエルサも悩むのをやめるすべを見つけたありのままのエルサなわけです。これまでも、これからもありのまま生きていくしかないのです。このような感覚でこの曲に触れている私にとって、このような場面で「ありのまま」と表現することが、如何に違和感があるかお分かりになったはず。このような感覚の「ありのまま」は英語版には表現されていません。日本語版が英語版のエッセンスとは異なると述べた通りです。ではどのように英語版のエッセンスを日本語版に投影すればいいでしょう。それはこれまでの「ありのまま」とこれからの「ありのまま」が「違う」とか「変わっていく」というニュアンスの単語で表現すればいいと考えます。

    長文で申し訳ありませんでした。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      『ありのまま』に対する深い考察をされており、大変参考となります。また、感じられている違和感に関しては、おっしゃる通りだなあ、との認識を持ちました。

      その上で、1点だけ、『悩んでいるエルサも悩むしかすべのないありのままのエルサであり』という点に関してですが、この歌以前のエルサは、自分の能力、ひいては自分自身を抑圧することを強いられており、『ありのまま』であってはいけないことを強いられています。

      そしてこの歌において、エルサは自分を解放することを宣言する。『ありのまま』であってはいけないことを強いられていたけれど、これからは『(もういいの、)ありのまま』生きていく、そういう力強い『自己の肯定』を表現しています。

      その文脈において、私個人としては『ありのまま』という表現を使わせていただいております。

      削除
  38. 英語の歌詞をさがしていて、ここにたどり着きました。
    翻訳、素晴らしいですね!
    原文の意味を損なわず、日本語としても美しいと思います。
    ただ、「隔たりの王国」と「氷の爆風」と言う表現が、ちょっと直訳調に感じます。
    他の部分の日本語が詩的に美しいだけに、そこの部分だけちょっと引っかかって残念です。
    でも、本当に素晴らしい翻訳だと思います!英語と日本語を見比べると両方の言葉にイメージが広がります。元の雰囲気もイメージできるし、その意図するところもイメージできます。
    翻訳の説明もわかりやすいです。「Let it go」と言うタイトル自体も、いろんな意味が込められてるのですね。英語をまた勉強したくなりました!

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      「Let it go」と言うタイトル、コメントの方々の解釈もそうですが、本当に様々な意味が込められていますね。

      「隔たりの王国」と「氷の爆風」、ご指摘の通り、下手な日本語だなあ、と私も感じています・・・。
      ここに関してはもう少し表現を考えてみます。

      削除
  39. 素晴らしいHPですね。
    前日テレビを見ていたら、Let it Go の翻訳者のインタビューが放送されていました。

    Let it Go  の和訳が なぜ ありのままに になったのか ですが
    アニメの吹き替えが既にあり、アニメの吹き替えをから日本語で考えると6文字しか使えず
    かつ、3文字目は 語尾の音節が 「お」 で終わる言葉でなければ映像に合わないとの考えから

    ありの~ ままの~ と なったそうです。 翻訳者ってすごいですね。

    Let it Goの公式PVで、サビ部分が日本語版が採用されていますが、こういう工夫があって
    日本語版がサビになったのでしょうね。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      インタビュー、テレビで放送されていたんですね。それは見逃していました・・・。

      やはり音節や口の動きも含めて訳を考えていくんですね。見事なお仕事だと思います。

      削除
  40. こんにちは。こちらのコメントが私へのものかなと思いましたので、返信致します。
    経緯の詳細をありがとうございます。
    私も曲の翻訳が、リズムに乗せてなおかつ、映像に合わせて、エッセンスを残すという大変な作業をしなければならない仕事だということは、充分に承知しております。
    (now they know~の語尾の口元と、もうやめよう~の語尾の口元も映像もバッチリ合っているので、すごいなあと思います。)

    翻訳者の方には脱帽です。

    ただ「ありのまま」という使い方でいえば、全体の流れから「今までの自分とこれからの自分は変わっていくんだな。自分の能力を最大限に使えるように変わるのだな」と一応理解ができるのですが、「今まで変えられなかった自分(ありのまま)を我慢して貫き通す」というつまり、「これからも変わらない自分でいるのだ」と言う意味になるので、違和感があるのです。
    「ありのままの自分でいる」と言えば、「形はどうあれ、そんな今の自分でいる」ということですから。
    「ありのままの自分になる」という使い方は正しくないように思います。

    むしろ、訳さずにレりゴー、レりゴーと歌っている方が話題になってよかったなあと思います。
    逆説的な意味では、ここでの会話のように話題になっていますけど。。

    返信削除
  41. はじめまして。
    映画は見ていないのですが、歌の動画をみてとても良いと思い、英語の歌詞を探してこのHPに来ました。
    みなさんが訳についてとてもよい議論をされているのを読ませてもらい、とても感心しています。
    それも、takat33さんが色々なコメントを真摯に受け止めているからだと思います。素晴らしいですね。

    そんな議論に私も加えてもらいたいと思い、少しコメントします。
    と言っても、その訳は間違っている、とか、私の訳の方が正しい、なんていうつもりは全くありません。
    私の理解も聞いて頂いて、そういった視点もあるかもしれない、程度の参考にしてもらえれば、と言うつもりです。

    まず、"Let it go"について。
    私は最初に聞いた時に、この"it"はエルサの力を指すんだろうなと理解しました。
    Let it goには捨てる、という意味があるので、これまでの悩みを捨てる、という意味もあるのだと思いますが、私はこれを、解放する、解き放つ、と言う意味と考え、これまで隠していた、抑え込んでいたエルサの力をこれからは使っていいのだ、というように受け取ったのです。
    動画の中で、最初に"Let it go, let it go~"と歌う場面で、エルサが力を使っていることから、そのように受け止めたのです。
    これまで抑えていた力を解き放って、これからは使ってもいいのだ、と考えたとすると、和訳の「ありのままで」というのもなるほどそういうことか、と理解できます。隠していた自分をこれからはそのまま出していいのだ、ということですね。

    それから、既に議論されている、"The cold never bothered me anyway"は、私も世間の冷たさ、という意味も含まれるのだろうなと思いました。これからは自分の力を使ってもいい。それで世間から冷たい目で見られようとも、私は自分を隠すことをやめる、というエルサの決意と、そもそもその力は雪や氷という「冷たい」力なので、冷たさには慣れてるわ、という少しシニカルな意味も合わせて表現しているように思いました。

    最後に、"Turn away and slam the door"については、これは映画を見ていないため文脈がわからず、世間に対してドアを閉めて閉じこもる、なのか、これまで閉めていたドアを開けて外に出ていく際にSlamなのか、わかりませんでした。動画の最後が扉を閉めて入っていくところなので、前者なのかなという気もしましたが・・・

    いずれにしても、映画を観ていないでのコメントなので、もし違和感があったらごめんなさい。
    でも、ここでやりとりされている議論はとても素晴らしいと思いました。

    PS:80年代半ばにアメリカで高校時代を過ごしました。その頃の洋楽に触れているところ、懐かしく見させていただきました。ありがとうございます。特に85年、86年は涙が出そうです(笑)

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      ネイティブに近い方のご意見は非常に勉強になります。

      Let it goの it が指すもの、に関しては、私も近いイメージを持っているのですが、力を含めて、より包括的なものなのかな、と考えています。

      この歌以前のエルサは、自分の能力、ひいては自分自身を抑圧することを強いられており、『ありのまま』であってはいけないことを強いられています。

      "Let it go"はエルサによる『自己の解放宣言』であり、『ありのまま』であってはいけないことを強いられていたけれど、これからは『(もういいの、)ありのまま』生きていく、そういう力強い『自己の肯定』を表現しているのでは、と考えました。

      『これまで抑えていた力を解き放って、これからは使ってもいいのだ、と考えたとすると』と書いていただいておりますが、おっしゃる通りです。

      "The cold never bothered me anyway"は、私の表現力不足でもあり、ご指摘いただいている通りだと考えています。これは近いうちに修正したいな、と考えている部分です。

      また、他のエントリも見ていただいたようで、ありがとうございました。楽しんでいただけたようで、とても嬉しいです。

      削除
  42. はじめまして。素晴らしい曲なので、歌詞を探していたら素敵な議論がされていたのでちょっとだけ混ぜてもらいに来ました。本当にいろいろな解釈があってよいですよね。なので以下に述べることも私の印象であって正解ではないと思っています。

    映画のネタバレなしにこの曲を語るのはとても難しいのですが、私の受けた印象も”解放と強い自己肯定”なのですが、客観的に見ると「お姉さん、自棄になってますよね?」というシーンなのでなんというか完全に観客としてポジティブに捉えていなかったのです。(本当の意味での解放と自己肯定は映画でちゃんと大団円迎えますしね)
    なので歌の感じも「もういいの!私はここで生きていく!」宣言なのですがほんの少しのネガティブが入っていて、それが集約されたのが"The cold never bothered me anyway!"と感じました。実は、このanywayを「どうせ」と受け取ったのでここで言われている世間の冷たさやもろもろを「どうせ平気だったし」と切り捨てているように受け取って、悲しいセリフだよなあ、と思っていたのでした。というか、観てた時は「・・・・いや、全然平気じゃないよね?」と画面にツッコミ入れそうになりました。「どうせ平気だし」って言ってる人が本当は平気じゃないというよくあるケースですね。

    それから曲を日本語に訳すことの難しさですが、この曲とても綺麗に韻を踏んでいるのですよね。なんというか韻を踏んでいるところにしるしをつけろってテストに出したいくらい。韻をきれいに踏んでいるので、原語だと、とても歌いやすい。意味が通るように訳してメロディーに乗せるのだけでも難題なのに、韻まではどうしようもないですけど、そういう意味でも日本語で好きになった人も一度英語で聞いてみてほしいですね。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      おっしゃる通り、このシーンのエルサは自己の肯定という力強さを持ちつつ、孤独からは解放されておらず、全てにおいてポジティブかというとそうではないのかな、と私も感じます。
      The cold...のセンテンスも、anywayがついていない場合とは少し印象が違いますし。

      英語詩の曲はどれも韻を踏んでいて歌いやすいですよね。My power...の部分は、私も歌っていて特に楽しいところです。

      削除
  43. Let it Go の訳とても参考になります。

    私も"The cold never bothered me anyway." に違和感を感じて、意味がわからない思いにかられたのですが、曲を繰り返し聞いているうちに

    素直に過去形と解釈して「寒さは私を悩ませることは決してなかった」⇒「私を悩ませたのは周りの対応(両親の抑圧)であり、私の本質(the cold)が悪いのではない」⇒

    「私は悪くないわ(意訳)」と最後に言い捨てているように感じました。(映画見ました)

    個人的には、frozen fractals の fractal=「相似形で広がっていく図形(辞書)」を 『 "花咲く" 氷の結晶 』と訳した日本語の歌詞に感動しました。

    fractal を違和感なく訳して、歌詞にのせてるのがすごいです!

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      "The cold never bothered me anyway."の解釈、難しいですね。意味の取り方はそれぞれかと思いますが、『言い捨てている』という表現は近そうだな、と感じています。

      また、frozen fractalsも日本語に直すのが難しいです。日本語の訳者さんは本当に素晴らしいですね。

      削除
  44. 連投すみません。映画のネタばれ少し含んでしまいます。

    "Turn away and slam the door" ですが、映画の映像としては、エルサが自分が作り上げた氷の城のドアをバタンと閉めて、一人で引きこもるシーンがありますが、

    最初にいたアレンデールの城のドアをバタンと閉めて「外に」出て行く、の方だと私は思っていました。
    その解釈の方が音楽の開放的なメロディーにバッチリ合うような感じがします。

    この歌詞全体が、精神的に抑圧されがちな女性への開放の歌のように思えるからです。

    kingdom of isolation ですが、「孤立(孤独)の王国」はアレンデールとも取れますし、エルサが作り上げて引きこもった氷の城ともとれます。

    シーン的には氷の城を作り上げる前に歌われますので、その時点ではアレンデールの城(エルサが周りから隔離され孤独に過ごした城)と取れます。

    返信削除
  45. 運営者様
    こんにちは。返信ありがとうございます。
    こういう場所で意見交換できるのも、他人の意見を真摯に受け止める運営者様のお人柄のおかげだと思います。感謝致します。
    前回は長文だった割に私の説明不足もありましたので、運営者様に正しく理解されませんでした。さらに長文となりますが、私が感じる違和感を知っていただきたく追記します。
    でなければ、英語版の歌が素晴らしいのに作詞家の方が日本語版を知った際に、悲しいのではないかと思うからです。私なら悲しい。

    私の悲しさの原因は日本人が日本語を正しく理解していないという一点に尽きます。たとえば、よく聞く次の文。

    「お客様の対応」
    この文中にある対応という単語を恐らく99%以上の日本人が違和感なく使っています。一体どういう意味で使っているのでしょうか?
    ① 互いに向き合う。相対する関係にある。
    ② 両者の関係がつりあう。
    ③ 相手や状況に応じて事をする
    ④ 相手になって受け答えする

    99%以上というのは誇張ではありません。身の回りやメディアなどで見かけますし、また耳にもしますから。その都度何とも言えない嫌な感覚に襲われます。
    多くの方は④という意味で対応と言っている。
    残念ながら、対応という意味は①②③のみで④の意味はありません。
    ④ は応対という単語の意味なので、正確には
    「お客様の応対」となります。間違った単語を使いそれが正しいと思い込んでいる現象なのです。間違いだということは、1%未満の言葉に敏感な人ならだれでもわかります。
    言いたいことは分かる、でも間違いは間違いですよね。

    これと同じ現象が「ありのまま」という言葉でも起きています。

    「ありのまま話す」と言えば、「内容をそっくりそのまま話す」ということですよね。換言すると、「内容を変えないで情報を伝える」ということです。
    つまり、「変えない」という意味が言葉の本質であるのに(管理者様がいうところの「抑制される前の(歌以前のエルサ)に戻る」というのがおかしいわけです。「戻って」はダメなんです。もし、強いられた後で、隠そうかどうか悩んでいるときに「ありのままの自分になる」ならオーケー、まだ隠してないから力をそのまま使うという意味になる。でも悩んだ結果、隠し続けて、バレて、その結果をうけて、以前の自分に戻ろうというのは「ありのままではない」のです。
    それが「ありのまま」ということであり、「そのまま(つまりkeep staying)」であり、「偽りのない」というのです。(内容がウソか誠かではなく、「偽りのない」と言い換えができるということです。)
    日本語版訳も同じで、「そうよ私変わるのよ」と言っているのに「変わらない」という意味の「ありのままのkeep staying」と訳してあるから違和感がある。
    「ありのままでいて」と言えば「変わらないでいて、そのスタンスをキープして」ということです。「戻る」ことではありません。
    人間は一生、流動的に「ありのまま」で、「ありのまま」といった時点で「変えない」「変わらない」状態。
    それが「ありのまま」の持つ言葉の意味です。

    ほとんどの人は言葉の本質を認識できていなのです。だから、間違っている言葉を使っても多くの人が何の違和感も感じず、受け入れ、感動する。このサイトのコメントした人の中にも「変わる決意があるのにありのままでいいのか?」と疑問をもった言葉に敏感な方もいましたけど、無理やり解釈して終わっています。それはそれでその方の優しさではあるのですけど、作詞家の気持ちになると私はそこから一歩踏み込んで違うものは違うと言いたくなる。厳しいですね、私は。。。すみません。。。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      『ありのまま』という言葉の本質ですが、とらえ方としてはあまり相違ないかなと考えております。

      解釈として異なっているのが、エルサの状態が『ありのまま』であるか、『ありのままでない』か、という点で、私は『偽りない』エルサ、『変わらない』エルサが、力とともにあるエルサであり、『ありのまま』の状態ではないかな、と捉えています。

      それは、映画において、エルサの本質が一貫して変わっていないからであり、彼女は『力』とともに有り続けた。つまり、これまでと同じように力とともにあるがまま生きていく、ありのまま生きていく、という解釈につながっています。


      ちなみに、Let it goの訳としては、本文にある通り『もういいの』として考えており、『ありのまま』という表現は上記の思いを込めて補足的に利用しています。

      削除
  46. 文字数多すぎて分割しました。続きです。
    私が英語の歌を聞いて感じたニュアンスを 訳にしてみます。
    英語版の歌詞をできるだけ投影するように。別に優越を争うわけではなく、作詞家のために。日本語版は日本語版でいろんな意味でよくできているので否定はしません(ありのままという言葉は否定せざるを得ません)。

    ここまで私の違和感をお伝えし上で、これを見ていただくと、私の感じている違和感がわかりやすいかと思います。私の頭の中を見てください。まずは、()の解説を飛ばして訳を流れで読んでください。それから、歌として見ないでください。歌詞にするにはここからさらに別の作業をしなければいけないので・・

    The snow glows white on the mountain tonight
    Not a footprint to be seen
    今夜、雪は山を白く光らせて、足跡を消していく
    A kingdom of isolation
    and it looks like I’m the queen
    私はまるで人里離れた国の女王みたい
    (王国にこだわらなくても女王のいる国で王国だと分かります)
    The wind is howling like this swirling storm inside
    私の心はこの渦巻く嵐のようね
    (insideは「心の中で」という副詞でhowlingに係っていると思います。つまりThe wind is howling inside like this swirling storm 直訳では風がびゅうびゅう吹いているこの目の前の渦巻く嵐のように。「心の中の」という意味の形容詞があるのか分かりませんが、形容詞ならinside がstormより前に来なければなりません。)
    Couldn’t keep it in,
    もう抑えられない
    Heaven knows I tried
    Don’t let them in
    Don’t let them see
    Be the good girl you always have to be
    Conceal, don’t feel
    Don’t let them know
    神様は知っている、
    心に隙を見せないようにいい子にしていたこと
    みんなに知られないように隠してきたこと
    (直訳では~してはダメ、~しなさい、という意に反することを呟いていますが、tyied not to let them in, not to let them knowと意に反することをしようとしてきたことを神様が知っていると理解したほうがすっきりします)
    Well, now they know
    もう、みんなにもバレたわ
    (映像ではここから嵐が止んで、自分で嵐を起こすための準備として力を少しずつ開放していきます。渦巻く嵐が止んで、こころに吹く風も止んだ。これからは自らが嵐を起こすという段階。)
    Let it go! Let it go!  Can’t hold it back anymore
    もういいの 後戻りできない
    (直訳では、ばれてしまった事実を元に戻すことが出来ない、だからもういいの)
    Let it go! Let it go!  Turn away and slam the door
    もういいの 背を向けて扉をしめておくなんて
    (ここは、前の流れを汲んで、隙を見せないように扉を閉めていたのに開いてしまった。開いてしまったものを元に戻すなんてできないという意味でしか私には解釈できません。もしこれを宣言と解釈すると後で記述するように物語全体に別のイメージが生まれます。)
    I don’t care
    What they’re going to say
    言いたい人には言わせておくの(直訳では、これからは何を言われても気にしない。)
    Let the storm rage on
    The cold never bothered me anyway
    嵐は自分でおこすもの
    寒さは平気だから
    (嵐は止んだけどこれからは自分で嵐を起こすの。能力のcoldでは悩んだけど寒さが私を悩ませたわけではないという意味にプラスして、嵐は起きるものではなく起こすものなのと言っているように思えます)
    It’s funny how some distance
    Makes everything seem small
    And the fears that once controlled me
    Can’t get to me at all
    離れてみると
    何もなかったかのよう
    怖さなんてなかったみたい
    (直訳すると少し離れただけで、あらゆるものが小さく見える、かつて自分を支配した不安も私にはまったく近寄れない、なんて滑稽なの。「小さい」と「ない」を比較すると1とゼロくらい違いますが、もう悩みは捨てているから、ゼロ解釈しました。)
    It’s time to see what I can do
    To test the limits and break through
    自分の可能性を知る時がきたの
    (限界にチャレンジしてそれも越えられるかと言っているから自分の可能性と解釈しました)
    No right, no wrong no rules for me
    I’m free!
    縛り付けるものはなにもない、自由になったの!
    (今までは善悪とか規則に縛られてきたけどそんなものはないと解釈しました。)
    Let it go! Let it go! I am one with the wind and sky
    もういいの、風と空と一つになって
    Let it go! Let it go! You’ll never see me cry
    もういいの、涙は絶対にみせない
    Here I stand and here I’ll stay
    Let the storm rage on
    私の居場所はここ、ここで嵐をおこすの
    (I stand here and I’ll stay hereと言っていないのでHere を強調して自分が嵐を起こして自分の王国を作るのはここに決めたと言った直後で氷の城を作っていくように私には思えます。)

    返信削除
  47. つづき
    My power flurries through the air into the ground
    私の力は大気を伝って大地を揺るがす
    My soul is spiraling in frozen fractals all around
    私の魂は螺旋を描いてすべてを氷の図形に変えていき
    And one thought crystallizes like an icy blast
    私の思いは冷たい風圧となって形になる
    I’m never going back. The past is in the past
    もう戻らない。もう終わったこと。
    (直訳では過去は過去の中にある。完全な過去との決別のように思えます。ここで注意ですが、過ぎ去った時間には戻らないとはっきり宣言しています。自分を抑制される前の時間に戻ると言っているのではありません。ここにおいて、単純にすべての過去の時間をすてて、自分の力で未来を創造していく決意表明していると思うのです。時を戻すなんてセリフがどこにも出ていないことも考えると、「過去の私は一切合財葬った」としか解釈できないと思います。また、戻りたい時間があったとして、戻りたいと表現すると、過去との決別にならないばかりか、これから切り開いていこうとする積極的なイメージからかけ離れていきます。だから、英語版の歌詞に出てこない「抑制される前の自分のままでいたい」と表現するのはエッセンスを投影していないと思うのです。)
    Let it go! Let it go! And I’ll rise like the break of dawn
    もういいの、夜は明けるもの
    Let it go! Let it go! That perfect girl is gone
    もういいの、あんなの私じゃない
    (TheではなくThatを使っています。「あの子」と表現することで、もともと自分ではなかったという距離感を感じます。そしてもともと自分ではない子がさらにどっかに行ったという二重の距離感を感じます。「いい子の私」では過去の自分を認めていることになりますが、ここでは「いい子の私」すら私として認めていないように感じます。悩んでいた子は私じゃなかった、あんな子は過去に葬ってやったと言っているように思えます。)
    Here I sand in the light of day
    光の当たるこの場所で
    Let the storm rage on!
    嵐を起こすの
    The cold never bothered me anyway
    寒さは平気だから
    (ここで彼女の王国が完成して映像では最後に扉をしめます。
    センテンスの中のTurn away and slam the doorに話をもどして、「これからは背を向けて扉を閉めるの」と、宣言したと解釈すると、結局、涙をみせないのも、何を言われても平気なのもすべて、人里離れた自分の城で好き勝手に生きる、「姿をみせないから、みんな泣いている私の姿も見ることはないわyou’ll never see me cry」という意味に変わってしまいます。過去との決別、自己の肯定というより人間界と決別する我儘な引きこもり女王のイメージが強くなってしまいます。
    それよりも、むしろこのセンテンスはそれ以前のセンテンスと同列と捉えて、隙を見せないようにしっかり扉を閉めておいたけど開いてしまった→解放された→でも扉は閉めたという流れで見ると、せっかく扉が開いたのに閉めたというジョークは生まれますが、わがまま女王というイメージは生まれません。因みにここからは想像になりますが、背を向けて扉を閉める前の映像で終わると、次のシーンへの展開に違和感が出る気がします。扉を閉めて映像が終わることで、メリハリがつきます。だから映像の都合上扉を閉めた。ついでにジョークをまじえたと考えた方が私はすっきりします)

    もし、間違いがありましたらどなたでもご指摘ください。
    その際はぜひ全体の訳を載せていただけると、より分かり易いかと思います。
    頭の中も見せてください。それがみんなの為だと思いますので。

    三分割しました。長文で申し訳ありませんでした。

    返信削除
  48. 以前 匿名2014年5月15日 2:48 のコメントしたものです。再訪して、また色々な方がエンジョイされているのを見るにつけ、とても心に響くものをもっているのだなぁ、と感じました。このテーマソングに至るまでのストーリーと音楽を、よーく聞き込んでいただくと、歌詞が何を意味し、どういう風にその後の流れを導く役割をしているか、はっきりしますので、是非本編全体を鑑賞されて、ちょっとずつご自分の理解を深められることをお勧めします。ちなみに城門を開けるところのElsaとAnnaがデュエットする”For The First Time In Forever"では、Elsaが女王になるための戴冠式のために、”とある閉ざされた国”の門を開けることに対する、Elsaの胸をしめつけるような極限の緊張と不安に対して、Annaの体全体がはちきれるような期待と希望が対照的に歌われることで、この物語の深みをましています。このテーマソングの冒頭 Don't let them in ......Do let them know, までがすでにこの場面でElsaの育てられた抑圧された環境を表現しながら通奏低音のように歌いこまれていますので、是非お聞きください。 あと、蛇足ですが、どなたかコメントされていますように、このテーマソングの歌詞は英語の歌のお決まりのように、韻をよく踏んでいますので、和訳するには不自然さがあるかもしれません、音の遊びと考えてもいいのかもしれません。もちろんよく意味が通るのでそのまま訳してもすばらしいです。以下参考まで。 to be seen....the queen, let them see...have to be, conceal...feel, hold it back any more,,,,slam the door, everything seem small...at all, wind and sky...see me cry, into the ground,,,all around, icy blast,,,the past, break of dawn...girl is gone,

    返信削除
  49. はじめまして。
    検索でこちらに辿り着きました。
    凄いですね、管理人様はもちろんのこと、皆さんの分析解析の鋭さに敬服するばかりです。

    私は変な所が気になっていまして
    And one thought crystallizes like an icy blast

    blast=ヒュウっと吹く風、のように思えますが、それならtheになるのではないか、
    anが付いているのでこの場合のblastは「芽球」=成熟するべきもの、の意味になるのではと思いました。
    an icy blastで「氷の(結晶になる前の)芽、核」
    直訳で「一つの思いが氷の核が育つように結晶化する(していく)」
    意訳で「私の思い一つづつが結晶となってゆく」

    あるいはblastはやはり「爆発のようなもの」で
    「思い一つづつがはじけるように結晶となっていく」かも知れません。

    こうなると氷の結晶やフラクタクルについての科学的(あるいは哲学的?)考察が必要になってきますが(笑)

    英語圏でもyahooQ&Aなどで歌の歌詞のこの一文はどういう意味でしょう、とかやっているので、それぞれの解釈の違いになるのでしょうね。

    あと私も気になったのはやっぱりこれですね。
    The cold never bothered me anyway!
    「元から寒さなんて平気だし」という感じで捉えましたが、内に含まれる解釈も人によって違ってくるのでしょう。
    「世間の冷たさ」と言うと個人的に他人のせいにしているようで避けたいので、「人生の厳しさ」「孤独の冷たさ」かなと考えたりします。
    去勢張ってるんですよね。
    体感的な冷たさも平気だし、人生の厳しさもこれまで知ってるし平気じゃん!という強がり。
    そして孤独の中に閉じこもろうとする。
    何だか書いていて悲しくなります・・。

    日本語吹き替えが自己の解放、自由への飛躍という前向きなのとは逆方向です。
    「ありのままの自分」というのはここ数十年の日本社会の価値観(というより教育かな)が「もともと特別なオンリーワン」思考を重視してきている、正にそのセリフだと感じました。
    「あなたはそのままのあなたで存在価値がある」という、自由主義思想が極端に行き過ぎた所にある自己肯定のようなもの。
    昔は「ありのままの自分でいい」という言葉は聞かれなかったですから。

    物凄く単純化してしまうと
    英語オリジナルは「自分を解き放った自由はちょっと危険、開き直りはちょっと怖いし本人も無理しているよ」
    日本語吹き替えは「解き放たれた自分でいいの、自由バンザイ!やっぱり解放されなくちゃ」
    になるでしょうか。
    でも子供に取っては後者がいいのかも知れないですし、そこは好みで選べばいいんですよね。

    突き詰めてこんな事まで考えてしまいました。
    長文を失礼いたしました。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      "And one thought crystallizes like an icy blast"

      のセンテンスは解釈が難しいですよね。私も正解を教えてほしい部分の一つです。笑

      また、"The cold never bothered me anyway!"は、『言い捨てる』という表現を使っていた方がいらっしゃいましたが、『虚勢』や『開き直り』もまたその通りだと思います。

      『存在しているだけで価値がある』という日本におけるコモンセンスとなりつつある価値観は、この歌が日本でも大ヒットした一つの要素となっているのかもしれませんね。

      削除
  50. 追記で再度すみません。

    去勢を張る ×
    虚勢を張る、ですね。猫の去勢の事を書いていてこんな変換になってしまってすみません。

    one thought crystallizes like an icy blast
    これですが、一つの思い・考えに対して一つのblast、対比しています。
    「結晶の一つが私の一つの思い」ということで、画面では結晶が次々にたくさん出来てお城になります。
    これまで言えなかった思いの一つ一つが全て結晶となってお城にまでなった・・・
    それほど悩みと孤独が深かった事を表しているのではないかと。

    一言一言が深いなあと思います。

    返信削除
  51. 抑制され、【楽】に(依存して)生きてきた過去
    自分の存在を受け入れ、【悩】み(自立し)生きてゆく未来
    そう決断した今(が幸せ)
    という感じ、いや映画見てませんがww
    ラ・ロシュフコー曰く
    自分の内に安らぎを見出せない者が、それを外に求めても無駄である。
    そんな構えよwそれもまたいいでしょ?

    返信削除
  52. こんばんは。何度も投稿し申し訳ありません。
    Turn away and slam the door の訳がずっと気になっていました。
    結論を先に言いますと、別の解釈が出来ました。
    「過去は封印してきたの」と言う意訳に変更致します。

    なぜ、こうなったのか順を追い説明させて下さい。

    何か順番が違うかなと思い始めたことがきっかけです。
    たとえば、通常扉というものは近づいてから開けます。開けてから近づくとは言いません。不自然です。閉める場合は「扉をしめて背を向ける」と言います。上記のセンテンスの場合「背を向けて扉を閉める」です。このような場面もあると言えばある。それはちょうど映像の最後のエルサがまさにあてはまるわけですが、これはどちらかと言えば、エルサ自身の視点というより、それを見ている傍観者の視点が非常に強く意識されます。たとえば映像を見ている私たちの視点であり、扉に閉じ込められた過去のエルさ自身であり、エルサの正体を知ってしまった(映像のエルサから見て)城の扉の向こう側にいる人たちであり、作詞家であり、映像の制作者たちでもあるわけです。

    こう考えてくると、もともとエルサが抑制されていて空間(たとえばお城とか過去)があって、その隣にエルサが自由になる空間(これは歌の映像の世界)があって、その間に扉(たとえば城門の扉とか過去と未来をつなぐ扉)があって、エルサに背を向けられて扉を閉められた人たちがいる。この傍観者たちの立場で考えてみるとエルサが未来への封印を解く代わりに自分たちは過去に封印されたように思えました。つまり、過去は過去でも、今までの私の解釈はエルサ自身が封印していた扉をイメージしていたのですが、今まさに捨ててきた過去なのだという結論に至りました。

    運営者様の訳から私はこれから自分の殻に閉じこもるという意味の宣言だとずっと思っていたのですが、ひょっとすると今の私の解釈と同じような意味にもとれます。私が映画を見ていないのがいけないのですが、誤解が生じないように訳を訂正したほうがいいかもしれませんね。

    今は匿名さんの「Don't let them in ......Do let them know, までがすでにこの場面でElsaの育てられた抑圧された環境を表現しながら」の意味がよくわかる気がします。前の解釈ではこうなっていないですもんね。

    因みに、映像の制作者から作詞家に最後は背を向けて扉を閉めて終わりたいという趣旨のことを伝えて、それを歌詞にそのまま反映させたのかもしれませんね。この映像を制作時の細かいバックグラウンドとプロセスが分からないので想像になりますが。。。あと、できるだけ時間を作って本編見た方がよさそうですね。

    返信削除
  53. 映画は見ていないのですがlet it goとありのままでが対訳になってるのを見て元の歌詞の意味ってどんなのだろう~とここへ辿り着きました。
    コメントはさらっと流し読みしただけですがアメリカ在住経験ある方とのやりとりが凄く分かりやすかったです!
    他の方の元の英語歌詞も言葉遊びがあるというコメントを見てやっぱり歌詞訳って大変だろうなと思いました。
    言葉遊びを直訳したってその言葉を母語としない人には何一つ伝わらないでしょうから。
    詳しい解説つければ理解できるでしょうけど歌にそんな解説つけるわけにはいかないですしね。
    あと映画見てない人の意見で申し訳ないですが歌のMV見ててそんな前向きな歌には思いませんでした;
    だって曲の最初から最後までずっと氷の世界の中でエルサは一人ぼっちなんですよね。
    つまり一人の世界で(最後にバタン!と扉閉じるし)誰にも見られてない所で力を使って私は自由よ!ありのままでいいの!と言ってるわけで強がってる風に見えたんです。
    他者に存在を認識してもらってはじめて自分が存在していることを知る、他者に受け入れてもらうことではじめて自己肯定感を得るものだと思うのですがそういうシーンがないですよね。
    自分を肯定することで前を向こうとしているのは伝わるのですが他者に「ありのまま」を受け入れられたわけではないのであくまで独りよがりの世界、つまり何も解決してないというか。
    だから前向きな歌というより強がるエルサの歌って印象でした~。

    返信削除
  54. この曲って英語で歌うの難しいです~(-_-;)まあ私が子供だからかもしれないんですけど…(小6です。)アナ雪の中で、コレが一番好きなんですけどね…性格的にも見た目的にもアナよりエルサの方が好きです。
    乱入してしまいすんません。(*_*)

    返信削除
    返信
    1. 英語の歌は子音、母音の数が日本語よりはるかに多く発声も違うので、難しいのは大人も子供もかわりません。口が慣れるまで何回でも繰り返し聞いて大きな声で歌うしかありませんよ。下記のディズニーUKのYouTubeのSing Along が歌詞字幕とリズムが連動するので ちょっとだけ楽できますが、歌詞はほぼ暗記しておかないと、置いてかれます。がんばって!http://www.youtube.com/watch?v=L0MK7qz13bU&feature=kp

      削除
  55. 偶然ですが素敵なサイトに出会えました。 ありがとうございます。 私の英語力は投稿されている方々の足元にも及びませんが、海外に20年以上暮らした者の雑知恵で、コメントをさせて頂きます。 この物語には西欧の宗教的常識と道徳観が背景にあります。 歌の意味の解釈もそれに沿って考えると、また違ったものに成る様に思うのですが。 この物語の時代では魔力を使うものは魔女、人間に災難を与える禍々しい魔物で、見つけ次第捕えて焼き殺すことが正義です。 魔女狩りや宗教裁判は有名ですよね。 魔女は生まれつきではなく、怒りや憎しみが過剰に心を支配した時「憑依して」魔女になります。 日本ではもののけ姫のたたり神がそれです。 たとえ王族でも魔女になれば同罪、殺すのが掟です。
    ですからエルザが宮殿から飛び出したのはうっかり魔法を見せてしまった過失でパニックとなったのではない。 殺される恐怖から必死に逃げたのですです。 Let it goの歌詞の冒頭で足跡が消えたと歌うのは
    もう追手は追跡できない、絶対安全圏(A kingdom of isolation)に逃げ切れた。 雪の中なら女王だ(で居られる)と言っていると思います。 この歌は彼女の内面の変化を歌っています。 最初の、大丈夫逃げきれたわ、でもこれからどうしましょう、が有って(この時の顔はしょげています)魔法を封印する手袋を捨てて、恐る々術を試してみる段階から、(まだ自信のない顔で言い訳っぽい事を言っている) 橋に足を踏み込んで障害を除けることを知り、歓喜の表情になる段階。(何でもできると言っている)
    そして天空の魔城を造った時の野生の顔(動画を止めて見て下さい) この段階で彼女は嵐よ吹け、世界は私の魂にひれ伏すと叫びます。 もはや殺される事に怯える少女ではなく、人間を滅ぼす魔女になっています。 彼女は恐怖のあまり、ダークサイド(魔界)に落ちたのです。 ここまで来ると、どっかで聞いた話だと思いませんか? そうです、スターウオーズのダースベーダとその息子スカイウオーカーのストーリー。
    魔界に落ちた者を救えるのは愛する者だけです。 ダースベーダーを単身説得に行ったのも息子。 だから妹のアンは「救いに行く」と言って山に向かいました。  そして王国の人はアン(残った唯一の王国の血統なのに)だけ山に行かせた。 山岳救助に行ったのでない(笑)それなら男を行かせる。 事実、人間のアンの救助の場合は屈強な若者です。
    この思想は物語の最後まで貫かれています。 歌の最後にanywayと有るのもこの伏線だと思うのですが...書きすぎですねこの辺にしときます。      江泥

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      西欧の宗教観からの解釈、非常に楽しみつつ読ませて頂きました。
      私は海外の在住経験はないので、住んでいた方が感じられる価値観や文化的観念は非常に勉強になります。

      スターウォーズへのオマージュとして考えてみると面白いですね。
      同様のコンテキストで作られたストーリーは、深い部分で通ずるものがあるのかもしれません。

      削除
  56.  ちょっとした解説にどっとコメントですね。私的には、匿名さん(5月12日 2:26)と同じ意見で、こんな素敵なサイトを開設してくれていることに感謝しつつコメントしてほしいですよね。
     解釈なし雰囲気だけで、マルチ-ランゲージ版PVを鑑賞していますが、こんなに多言語をまとめて聞いたのは、タモリの以外には記憶がない(笑) インドネシア(マレー)語が日本語に近く感じられますが、言葉の響きがいいのはやはりフランス語かな。
     そのなかで、サビを松たか子に歌わせたディズニーのセンスが素晴らしいと思いました。そういった意味では、日本語の歌詞は成功しているといえましょう。スーパーも1秒4文字の制約かあるし、訳詞も1音符1文字ですから、それぞれを独立したものとして見ることが必要だと思います。
     江泥さんのスノーウォーズは面白い、こんな書き込みがなかにあると和らぎますね。

    返信削除
  57. わざわざ御返答ありがとうございます。
    あまりに興味深いのでまたも乱入お許し下さい。

    江泥砂道さんが書いてられる「ダークサイド」に堕ちたエルサ、はちらほら言われているようですね。
    画面ではエルサが冠を投げ捨て髪をといた辺りから顔付も変わってるような・・
    歌詞も「過去とは決別」ですからね。

    何だか身内がカルトに嵌ってしまい、それを救い出す妹、みたいな状況を想像してしまってそれだと大人の事情過ぎますね(笑)

    返信削除
  58. どなたかがコメントするなら全訳つけろと書いてましたので苦心してやってみました。 間違ったらごめんなさい。

    FROZEN 凍てつく心
                ~どうとでも成るがいい

    The snow glows white on the mountain tonight not footprint to be seen.
    a kingdom of isolation, and it looks like I'm the Queen
    The wind is howling like this swirling storm inside
    Couldn't keep it in; Heaven knows I tried
     雪降りしきる山に足跡も消えて もはや追う者も来られない一人だけ
    の世界。 ここなら私、女王になれるみたい。
    心の中でうなる風が、もう人間のふりを続けられないと告げるの。
    神だけが知っていたことなのに。 

    Don't let them in, don't let them see, be the good girl you always have to be
    Conceal, don't feel, don't let them know
    Well now they know
    人間と交わらず、人間に会わず、あるべき人間の娘を演じたのに。
    秘密を誰にも悟らせず、知らしめずに来たのに。 ああ、とうとう人間に
    知られてしまった。 ぐすん。

    Let it go, let it go Can't hold it back anymore
    Let it go, let it go Turn away and slam the door
    どうとでも成るがいいわ。 もう人間に戻れないのだから。
    どうとでも成るがいいわ。 人間界から背を向けて、魔界の扉はたたき閉めるの。

    I don't care what they're going to say
    Let the storm rage on.
    The cold never bothered me anyway
    人間達が何を言おうと気にしないでしょう。
    嵐よ吹き荒れなさい。もう非情な人間界に惑わせられないわ。

    It's funny how some distance makes everything seems small and the fears
    that once controlled me Can't get to me at all
    不思議ね、ここまで来れば、全ては些細なこと。あんなに私を
    縛った恐怖も今は無いの。

    It's time to see what I can do 
    To test the limits and break through No right, no wrong, no rules for me,
    I'm free!
    今こそ見せてやる 私に何ができるか、そう、私の能力の全てを。
    正義も悪もルールも何よ。私は束縛されない!

    Let it go, let it go I am one with the wind and sky
    Let it go, let it go You'll never see me cry
    Here I stand and here I'll stay
    Let the storm rage on
    どうとでも成るがいい、  私は風、私は天空。
    どうとでも成るがいい、 もうお前たちに泣くのは見せない。
    私は魔界の者。 魔界で生きてゆくの。
    嵐よ 吹き荒れなさい。

    My power flurries through the air into the ground
    My soul is spiraling in frozen fractals all around
    and one thought crystallizes like an icy blast
    I'm never going back, the past is in the past
    私の力は 空を舞い、大地を荒らすでしょう。
    私の魂は凍てつく心となり、この世を覆い尽くし、
    氷の嵐のように人間界を支配する。
    もう二度と人間に戻らない。 過去は過ぎ去ったのよ。

    Let it go, let it go And I'll rise like the break of dawn
    Let it go, let it go That perfect girl is gone
    どうとでも成るがいい、 私は朝日の様にのし上がる。
    どうとでも成るがいい、 人間の娘だった私は死ぬの
    Here I stand In the light of day
    Let the storm rage on
    私は魔界の者。 日の光の中でも。
    嵐よ、吹き荒れなさい

    The cold never bothered me anyway!
    とは言え私、寒いのは我慢するんだもん!


    えーと、them は人間達 魔女の心になった途中からは、お前たち。 Here はこっち側魔界。 thought crystallizedは 世論が一つに固まる。(屈服する) turn awayは(人間界に)背を向ける。 Perfect girlは正常な(魔女じゃない)娘。 でどうでしょうか。
    二度出てくるThe cold never bothered me anyway!は最初と最後では意味が同じでない。
    最初のCOLDは冷淡さ 人間の仕打ち 
    問題は最後の一行The cold...anywayです。  途中のCOLDと違い、最後の一行のCOLDは寒い、つまり彼女は寒いけど影響されないと言ってる。   寒いけど平気とは寒さを感じているということ。 魔女は寒さなんか感じない。 で、この瞬間彼女は人間。 顔はその前までの魔女顔ではない。 人間だった頃のおちゃめな娘の顔に戻っている。 ホッとしますよね。
    デズニーの悪人はどんな悪人でもどっかに間抜けさや、ペーソスがある。子供相手の物語は必ず救いがある。 これはデズニー映画に貫かれる思想。 エルザは未だ人間を残しているという伏線。 これが物語最後の場面につながります。 
     日本語版の歌詞は挫折した(たぶん失恋など)娘がくじけず生きる気力を得た歌。本歌とは真逆の話。日本語訳の歌は歌としては素晴らしい、本歌以上。 でもオペラ仕立てでは歌の歌詞はせりふの一部であるべき。 だから歌の前後の物語展開と繋がらない違和感を感じる...のは私が古いからかなー。
    でもいい映画ですよね。 うん。          江泥

    返信削除
  59. またも失礼します。
    暗黒面エルサも興味深いですね。

    let it go の基本に戻って考えたんですが
    普通には「放っておけ」「そのままにしておけ」「もういい」と言う感じですが
    アニメ画像を見ていても分かりますが、レリゴーと歌う時にエルサは手から氷を放出?しています。

    「自分の魔力を抑え込まずに放出してしまうわ!」になるのではないかと。
    let(行かせる)it(パワーを)go(出す)=パワーを出すがままにしてやる!という。
    「ありのまま」の自分になる事はつまりパワーを抑え込まないこと。

    返信削除
  60. Naked2014年6月3日 22:24

    再度ですが、1秒4文字の「字幕」はあまり云々されていないようですが、以下…

    雪が山を覆う夜 足跡ひとつ残らない
    隔絶された王国 私は その女王
    風が うなる 心の嵐のように
    私の苦しみを 天だけが知っている
    秘密を 悟られないで
    いつも素直な娘で
    感情を抑えて 隠さなければ
    でも 知られてしまった
    これでいいの
    かまわない
    もう何も隠せない
    これでいいの かまわない
    過去に扉を閉ざすのよ
    もう気にしない
    何を言われようとも
    嵐よ 吹き荒れるがいい 寒さなど平気よ

    遠くから眺めると すべてが砂粒のよう
    恐れは遠く去り もう私を苦しめない
    怯えることなく 未知へと突き進む
    善悪やルールに 縛られずに
    私は自由よ
    これでいいの
    かまわない
    風と空は私のもの
    これでいいの かまわない
    二度と涙は流さない
    自分の道を行く
    ここは私の王国
    嵐よ 吹き荒れるがいい

    私のパワーが大気と地に満ちる
    氷の図形のように 私の魂が広がる
    結晶となって 想いが形づくられる
    二度と戻らない
    過去は もう過ぎたこと
    これでいいの かまわない
    新しい夜明け
    これでいいの かまわない
    理想の娘は もういない
    私の道を行く
    輝く光を受けて
    嵐よ 吹き荒れるがいい
    寒さなど平気よ


    これに対して、吹き替えを通り越して、日本語の歌詞が矢面に立っているような…

    So we put in words. One word for every note. Like this.

    返信削除
  61. 皆さん意訳についてすばらしい論議をしておられますね。

    ご存知のとおり映像作品というのは視覚的な部分も重要なのです。

    キャラクタのクチの動き、韻をできるだけあわせて歌詞作りを

    しなければならないので今回の日本語歌詞になっているのです。

    ディズニー内での和訳チームも相当苦労されたかと。

    日本語歌詞は悲劇のヒロインながら前向きな、

    いかにも日本人に好まれそうな、いい歌詞になっていると思います。

    通りすがりに失礼しました。

    返信削除
  62. レリゴー未だ吹き荒れる2014年6月5日 14:17

    The wind is howling like this swirling storm inside
    Couldn't keep it in;
    Heaven knows I tried

    風はうなる 私の中で吹き荒れている嵐のように
    もう閉じ込めてはおけない 十分がんばったわ

    ※この keep it in の it ですが、第一義的には the wind を受けていると思いますが、自分自身がずっと幽閉されていたわけですからそのことと無関係の訳はありません。ここでは「閉じ込める」の言葉を必ず使いたいところです

    Don't let them in,
    don't let them see
    Be the good girl you always have to be
    Conceal, don't feel,
    don't let them know
    Well now they know

    誰も部屋に入れてはいけない
    誰にも見られてはいけない
    いい子でいなくてはいけない
    いつもそうしていなくてはいけない
    秘密にしなさい、感情をもってはいけない
    他の人に気づかれてはいけはい
    でももう、みんな気づいてしまった

    ※ここは全て命令形で記述されています。エルサ自身が自分を抑圧していたのではなく、外部的に抑圧されていたということを表現しているものと思います。したがって訳もこのようにする方が良いのでは。


    Let it go, let it go
    Can't hold it back anymore

    しかたないわ
    もう秘密にしてはおけない

    ※ここは秘密がばれてしまったことを今更どうしようもないという気持ち。

    The cold never bothered me anyway
    今まで寒さでいやな思いしたことなんて一度だって無いもの

    ※これは The cold didn't bother me anyway を強調したもの。エルサの特殊能力を思えば当然。「少しも寒くないわ」は名訳。絶賛。

    It's funny how some distance
    Makes everything seem small
    笑っちゃうわね ちょっと離れてみればみんなちっぽけなことだったって思えるわ

    ~中略~

    My soul is spiraling in frozen fractals all around
    私の心は四方の凍った図形の中で渦を巻く
    ※ in を誤訳しています

    あくまで直訳という意味です。失礼しました。

    返信削除
  63. 管理人様
    生まれて初めてサイトに投稿なるものをやりましたが、レスポンスを見てちょっと怖くなりました。 このサイトは管理人さんに他の人がコメントしてアットホームな雰囲気を作っていました。 途中から他の人同士で話をしていてはまずいでしょうね。 済みません、これで終わりにします。ご迷惑をお掛けしました
    管理人さんの他の訳詩も見ました。 素晴らしいと思います。 この雪の女王も、歌の訳詩は結局、最初の管理人さんのもので良いかと思います。私が訳したものは「この英文歌の解説」の積りです。韻だとか文字数合わせなんてとてもとても、出来ません。
    申し上げたかったことは、このアニメ劇はセミオペラ仕立て。だから歌と雖もセリフの一部であることが優先だと思います。 普通の歌とは違って意訳が許される範囲が狭い。
    その意味では日本公開映画の日本語歌詞は女性の生き方を詠う歌の内容ですから、絶望と怒りに燃えるエルザの心境を歌った英語歌詞とは合わない。 独立した歌としてならこの方が良いが、セリフとしての歌としてはまずい、劇の進行と合わないと思った次第です。
    木を見て森を見ないと申しますが、言葉は葉っぱ、枝や木も含めて木。 背景や状況で同じ言葉でも同じでなくなる。 「馬鹿だな、お前」と言っても 泣きながら抱きしめて言ったら深い愛情の表現。「それで良いんだよ」に成るが、薄笑いで行ったら軽蔑「引っ込んでいろ」になる。 文章だけ正確に訳すとかえって間違う。 駐在員時代の苦い失敗(今も苦戦)をお伝えしたかったものです。 
    ともあれ、これからも良い歌の紹介と訳を期待しています。  ホントにごめんなさい。               江泥(エデイ)

    返信削除
  64. わかりやすく、素敵な訳だと思いました。
    コメントを流し読むと自分の意見を押し付けるような言い方をする方もいらっしゃるようですが、ひとつひとつの意見をきちんと理解して、良いと思ったものは取り入れる、それでも違うと思ったものは相手の気持ちを損なわない様に自分を貫き通す、管理人さんの真摯な対応に脱帽するばかりです。
    個人的には本当にこの和訳は素晴らしいと思います。英語の文法については自分はとんと解りませんが、女王の心境なども考えるととても‘合って‘いて、益々話にのめり込めるなぁと感じました。
    自分もビルボード結構好きでちょくちょくみているので、これからはたまにこちらにも寄らせていただこうと思います。素敵なサイトをありがとうございます。

    長文失礼いたしました。

    返信削除
  65. エルサがその優しさ故に愛する妹に触れることを恐れ、能を押さえ込みた耐え続けた事の極致がこの歌なのだと感じます。
    自己からの逃避と自己の解放という矛盾がエルサの間違いの始まりであって、ひいてはこの歌の解釈の違いを生む要因であると思います。
    重要なのはエルサは悪ではなく、愛であり、女性であり、苦悩する人格であるということ。
    諦めと哀しみと喜びが渾然一体となって、逃避の果てに遂にこの歌に歌われたと思うのです。ですから、私はこの訳が好きです。

    返信削除
  66. すみません、みなさん英語が得意な方ばかりなようなので質問させてください。
    It's funny how some distance makes everything seem smallですが、seemはどう訳したらいいんですか?だれも問題にもしていないようなので教えてほしいのですが。

    It's funny how some distance makes everything small.なら文の構造がわかります。seemがとても邪魔なんですが。seemはsmallを修飾しているんですか?挿入句みたいにぽこっと入れただけの話ですか?それとも何か省略されているんですか?

    英語の歌詞なんて感覚で解釈するものというご意見はご遠慮願います。それを十分承知した上で、それでも知りたくて書き込みしているんです。

    返信削除
    返信
    1. seem は 動詞ですね。 定かではないが、何々のように見える、何々という印象がある、make が前にあるので、そうさせる、という意味になりますね。この場合、look とか appear to be に置き換えられるかもしれません。例えば、it makes you happy なのか it makes you look happy なのか 、ニュアンスは明らかに後者が観察者の視点で曖昧さを表現していますね。 管理人さんの訳・・・・・小さく見せてくれるなんて、おかしなものね。 となっていますね。こんなところでどうでしょうか。 歌のリズムや次の韻の get me at all がなければ、口語的な語呂としてはhow があるので how .......seem so small と so  をつい挟んでしまいそうですね。

      削除
    2. 匿名様、教えてくださってどうもありがとうございました。こんな簡単なことわからなかったなんて!なんのひねりもないmake ABのパターンでしたね。我ながら唖然としました。汗

      It makes you happy.とIt makes you look happy.のくだりでとてもよくわかりました。

      削除
    3. 解釈というより、英文法・構文の問題です。make+O+動詞の原形は「〈使役動詞〉Oに~させる」となります。make+O+Cで「OをCにする」とは違います。 もしmakes everything smallなら「(本当に)すべてを小さくする」であり、この歌詞のmakes everything seem smallは「(本当は小さくはなっていないのだが、)小さく見えさせる」です。

      削除
  67. はじめまして。先日初めてこの映画(字幕版)を観て、久し振りにディズニーらしい感動に浸った者です。
    特にこの歌に惹かれ、なんとな~く自分の中に流れ込んでくる歌のイメージだけではなく ちゃんとした歌詞が知りたいと検索して、ここにたどり着きました。
    そして。。 そうだったんだ! エルサの『想い』はこうだったんだ!
    と 更に感動が深まり、今 涙が止まらない状態で書き込みをさせて頂いています。

    他の方の様に英語の文法の知識がなく、感性だけでコメントさせて頂くと この訳にたどり着けて本当に嬉しいです。
    映像で観た世界観・アナへの想いも含めたエルサの想い。。全てが「これだったんだ!」と感動しています。

    失礼な言い方かもしれませんが、ご自分で翻訳できて 更にご自分のイメージ・世界観をお持ちの方は
    ここで指摘するより、ご自身で和訳を公開されたら良いのではないでしょうか。
    これは批判ではなく、素直な感想です。
    中にはちょっと “攻撃的” と思われる書き込みをされた方もいらっしゃったので、残念な想いがしました。

    最後に
    この和訳に出逢えて この作品の素晴らしさが何十倍にもなった気がします。ありがとうございました♪

    返信削除
  68. すみません、上の方に便乗させてください。

    歌声だけ聴いてオリジナルより日本版のがよい感じだなぁ…オリジナルのエルサの歌声が役と合わないな〜…などと勝手に漠然と思っていたのですが、ここの方々の訳/解説を拝見してなんと深い意味のある歌だったのだと驚いています。

    結果、日本語よりオリジナルの方が世界観やエルサの心情の流れをより表していて、日本語版以上に好きになりました。と同時に、日本語歌詞を作る方々の制約の多さや苦労が多少なり理解出来て、日本語版の方も以前より好きになれました。
    英語と日本語のそれぞれの言語が持つ特性というか表現領域みたいなものの違いも感じられ…その言語で完成されているものを他言語で表現するのって…難しいのですね。

    いや〜…素晴らしいサイトですね♬
    語学の授業がこんなだったら語学が大好きになれそうです(笑)
    これを機に、歌から英語を学び直してみたいという気になりました。

    管理人さん、これからも素晴らしいサイトにして行って下さい。
    陰ながら応援しています!!

    返信削除
  69. かなり難解な歌詞なので読解に苦労しましたが、私なりに訳しました。

    Let it Go
    本当の自分(ありまま)になるわ


    The snow glows white on the mountain tonight
    Not a footprint to be seen.
    A kingdom of isolation,
    and it looks like I'm the Queen
    The wind is howling like this swirling storm inside
    Couldn't keep it in;
    Heaven knows I tried

    雪が降る。今夜、山は銀世界。
    雪が足跡も消していく
    ここは世間から隔絶された王国
    そして私はその王国の女王のようだわ
    激しい嵐のように葛藤が私の胸の内に渦巻いているの
    この胸の痛みをどうすることもできないわ
    しかし、神はこの苦しみを克服しようとわたしが努力したことを知っている

    Let it go, let it go
    Can't hold it back anymore
    本当の自分(ありのまま)になる時は今よ。今なの。
    本当の自分(ありのまま)をもう隠すことはできないわ

    Don't let them in,
    don't let them see
    Be the good girl you always have to be
    Conceal, don't feel,
    don't let them know
    Well now they know

    周りの人達に心の内を知らせてはだめよ
    見せてもだめよ
    いい子でいなさい。いつもそうしていなさい。
    こころの内は見せてはだめ。心の叫びを抑えなさい。
    人に知らせてはだめよ
    でも、もうみんな知っている

    Let it go, let it go
    Turn away and slam the door
    I don't care
    what they're going to say
    Let the storm rage on.
    The cold never bothered me anyway

    本当の自分になる時は今、今なの
    縛られていた過去とはおさらばするわ、もうおさらばなの
    周りの人がどう言おうともう気にしないわ
    みんな何とでも言うがいいわ
    どんなことを言われても、もう平気よ

    It's funny how some distance
    Makes everything seem small
    And the fears that once controlled me
    Can't get to me at all

    面白いものね、ちょっと離れてみるだけですべてのことが
    小さく見えるわ
    そうよ、わたしを操っていた恐怖ももうなんでもないわ

    It's time to see what I can do
    To test the limits and break through
    No right, no wrong, no rules for me,
    I'm free!

    出来る限りのことをやってみるの
    自分の限界に挑戦して、それを超えてみせる時は今なの
    正しいことも、邪なこともないの、わたしを縛る掟もないわ
    わたしを束縛するものはもうないの

    Let it go, let it go
    I am one with the wind and sky
    Let it go, let it go
    You'll never see me cry
    Here I stand
    And here I'll stay
    Let the storm rage on

    本当の自分になる時は今、今なの
    風や空と一体となったわ
    本当の自分になる時は今、今なの
    泣いている姿なんてもう見せないわ
    やりたいことをやる場所に私は今立っている
    そしてこの場所からもう離れないわ
    みんな何とでも言うがいいわ

    My power flurries through the air into the ground
    My soul is spiraling in frozen fractals all around
    And one thought crystallizes like an icy blast
    I'm never going back, the past is in the past

    私のみなぎる力は空を貫き、大地を穿つ
    私の魂は、氷片のようにあたり一面を飛び舞う
    ぶれない一つの思いが、氷が砕け散るように眩い結晶体となる
    もう元には戻らない。過去はもう過ぎ去ったのよ

    Let it go, let it go
    And I'll rise like the break of dawn
    Let it go, let it go
    That perfect girl is gone
    Here I stand
    In the light of day
    Let the storm rage on
    The cold never bothered me anyway!

    本当の自分になる時は今、今なの
    長い夜が開けたかのように私は立ち上がる
    本当の自分になる時は今、今なの
    優等生とは、もうおさらばよ
    陽光の中、私は本当に自分がいたい場所に立っている
    みんな何とでも言うがいいわ
    どんなことがあっても大丈夫よ


    補足説明:

    Let it go, let it go
    Can't hold it back anymore

    Let it goは熟語と解釈するより、字句通りに捉えた方が文脈から適切だと思いました。歌詞の大意から判断して、itはありのままの自分、本当の自分(本当になりたい自分)と解釈しました。
    この場合、goは
    プログレッシブ英和中辞典(第4版)に記載されている。
    4. 〈機械などが〉働く, 作動する;〈鐘などが〉鳴る, 打つ;音を立てる;〈脈が〉鼓動する;〈動物などが〉鳴く
    の意味に解しました。

    It's time to see what I can doについて

    see what I can doはI’ll see what I can do(できだけのことはやってみましょう)と同じ用法と解釈しました。
    I’ll see what I can doはテレビドラマの「24」で頻出している表現ですが、I’ll see what I can doをI’ll do what I can doと言っている場面もあります。Seeにはdoと同じ意味があることを殆どの辞書で載せていないのはなぜでしょうか?

    返信削除
  70. 各国語を聞き比らべたわ
    子供の頃外国人が日本語を聞くとペラペラした平坦でおもしろくないって吹き込まれたてたし
    マジ英会話に憧れた時代もあったけど、今は日本語に比べて発音が英語って汚らしく聞こえるわ。
    きれいな日本語をしゃべる日本人になるわwww

    返信削除
  71. 吹き込みの翻訳は口パクの制約が大きいんだよね
    口が読めるとシーンとそうじゃないシーンでは翻訳の自由度がまったく違うのう

    返信削除
  72. 英語を多少は話せるので、ちゃんとした英語歌詞が知りたくて、こちらのサイトに辿りつきました。
    皆さん、熱心で深い考察もあって、とても素晴らしいやり取りをされていますね。
    実は本編をまだ観てないのに、観た気になってしまいそうです。

    ところでLet it goは、日本人的な聴覚で「レリゴー」と聴こえるようで、
    子供も大人も(マスコミも?)「レリゴー」としています。
    でも似たタイトルで、ビートルズのLet it beは、「レルピー」と聴こえる(私には)のは
    どうしてなのでしょう?そう聴こえるのは私だけ??

    アナ雪と関係ない書き込みをしてすいません。
    いいサイトだな、と思ったので、何か書き残したかっただけです(笑)
    サイトを継続されること、応援しています。

    返信削除
  73. 通りすがりに失礼します。
    管理者様の和訳やコメントを読んでいたらうずうずしてどうしようもなくなってしまったので(もちろんいい意味で)少し書かせてください。半分ネタバレのようになります。すみません。

    個人的には、エルサが怖れていたものは、確かに自分の力を周囲に知られること、それによって恐怖、異端の目で見られることがありますが、加えて自分の力を制御できないことで他人を傷つけてしまう事でもあると思います。
    もともとエルサが力を隠すことになるのは、そのつもりがなくても妹のアナを傷つけてしまったことが原因です。
    そこから自分の力、大切な人すら傷つける可能性のある自分自身への恐怖にとらわれていったと思うのです。
    エルサはアナを含め他人を恐怖して嫌って遠ざけたのではなく、本当は一緒にいたいけれど、力が制御できずに再び傷つけてしまうことを恐れて遠ざけたのです。
    実際作中ではアナと一緒にエルサもパーティーを楽しんでいます。人が怖いわけでも嫌いなわけでもないのです。
    山へ逃げたのも、恐らく一人だけになるためです。自分しかいなければ人を傷つけることはないからです。
    Let it goは、制御できずに誰かを傷つけるかもしれない力を持つ危険な人間だと自分を否定し続けるストレスが、一人きりになって誰にも害を及ぼさないという安心感によって一気に解放されたような感じを受けます。
    誰を傷つけることもないから、本音が出てきたというか…
    今まで頑張って頑張ってばれないようにしてきたけど、結局ばれてしまった…
    でもならもういいや、ここなら一人だし、思う存分やってやろうじゃない!! って感じでしょうか。
    エルサの行動は、人を傷つけないことが前提になっていると思います。
    実際国中を凍らせてしまったことをこの時エルサは全く知らず、後にアナから聞いて、やっぱり自分はただの危険な存在なのだと絶望します。
    自由になるのは、周囲の存在からでもありますが、同時に自分への恐怖からでもあると思います。
    自分の力は危険だという否定から、素晴らしい力を持っているという肯定への転換にこの曲があると思います。
    だから闇落ちとか、開き直りとかとは少し違うのかなーと…
    最後の方、確かに表情は変わってますが、どっちかというとドヤ顔のような気がしてます。
    私の力でこんな綺麗な城すら作れちゃうのよドヤァ…みたいな。
    The cold~ のくだりも、直前のstormやcoldが実際の寒さや世間、自分への恐怖を表す中で、もう気にしないというよりかは、嵐?そんなくらいで私に勝てると思ってるの?ほら、本気出してみなさいよ(Let the storm rage on)、こちとら寒さなんて敵じゃないのよ、来れるもんならかかって来なさいな!!ドヤァ!! みたいな笑
    結構自信満々の強気な歌だと思います。
    私なりの訳だとこんな感じです。

    山には雪が白く輝いて、足跡ももう見えない
    完全に一人ぼっちで、昔聞いた雪の女王ってやつかしらね
    風は私の心と同じに、渦巻いて唸りを上げる
    今まで一人で頑張ってきたけど、もうこの心を抑えられない

    周りに惑わされずしっかり自分を保って
    決して見せないように
    いつでも落ち着いていい子にしてないと
    隠し通して 感情に左右されないで冷静に
    知られてしまわないように…
    あぁ、でももうばれてしまった!!

    それならもういいわ
    もう秘密も心も留めておけないんだし
    そう、このままでいいの
    つらい今までにさよならね もうここには今の私だけ
    だから誰が何を言おうと聞こえないわ
    さあ、嵐でもなんでも来るといいわ
    寒さなんて敵じゃないのよ

    離れてみるだけで、こんなに全部が小っちゃくなっちゃうなんてね
    城にいたときは、周りもこの力も怖くてたまらなかったのに
    今はそんなこと欠片も思わないわ!
    私に何ができるのか試してみよう
    限界なんてどんどん跳ね除けて
    何が正しくて何が悪いとか、そんなの私が決めるのよ
    だって自由なんだから!

    このまま行くの!
    私は風と空と共にある者、どこまでだって行けるわ
    このまま駆け上がって
    もう泣くことなんか二度とない!
    私はずっとここにいるわ
    さあ、かかって来なさいよ

    力が空気を伝って大地を揺らす
    心が一面全てで渦を巻いて霜の華を描く
    そして一つの思いが凍てつく風のように姿を現す
    今更後戻りなんてしない、過去は過去でしかないんだから!

    好きなように生きるの
    暗い夜はもう終わり
    なるようになればいい
    全て私の望むままに
    一人だけの今、ようやくこの力を存分に揮えるわ
    本気でかかって来なさいな、今の私に敵なんていないのよ

    なんか全然少しじゃなくなりました。すみません。

    返信削除
  74. Turn away and slam the door が何度考えても違和感にとらわれます。


    歌の雰囲気から言っても、前向きなイメージがあるんですが、
    PVでは、ひきこもるシーンのあまり前向きなイメージがありません。
    つまり、2つの背反するイメージです。

    ・背を向けて、部屋に閉じこもる。
    ・扉の方に向いて、部屋から出てくる。


    そっくりそのまま、
    この歌って、ひょっとしてダブルミーニングではないでしょうか? 

    雪山に向かった時には、自分の力がばれた為に人から逃げて雪山に閉じこもる。
    ラストでは、自分の力が人から受け入れられて、城に戻ってくる。


    雪山に閉じこもって、一人になる事で、しがらみから解き放たれて自由に生きる事が出来る。
    この時には、stormやcoldは自然界の嵐や寒さのことを言っていて、

    城に戻ってきた時は自分の力を人の為に使う事が出来ることが解って、自分が自分でいられる。
    この時のstormやcoldは人のうわさや、自分への批判の事を言っているが、
    自分が自分でいられることで、受け止められる。


    そう思って、シーンを想像しながら2回聞いてみてください。
    いかがでしょうか

    返信削除
  75. 私はこの曲、エルサに共感すべき曲ではなく、心から同情してあげる曲だと思います。エルサは「これでいいの」と思い込もうとしているに過ぎない。観ている人は反射的に「これで良いはずがない」と思いませんか?人に迷惑をかけないために、自分一人きりになることが、可能性の開花であるはずがありません。ちょっと危なげな強がりを言わせたり、終いにはバタンと乱暴に扉を閉じたり、制作者は観ている人に(こどもでも)わかるようにたくさんヒントをちりばめています。この時点では何も解決されていない。本当の幸せは、いつ、どんな形でエルサに訪れるの?そんな同情と期待を以てこのシーンを受け止めるのが自然ではないでしょうか。それさえ押さえておけば、英語そのものは少しも難しくありません。素直に直訳し、皆さん自分なりの素敵な訳を工夫すればいいと思います。

    返信削除
  76. 通りすがりです。
    色々な解釈が面白くて読みふけってしまいました。

    この映画は、制作の段階で筋がどんどん変わっていったらしく、最初、エルサは悪役だったそうです。が、この「Let it go」が出来上がった時に、ダブルヒロインとしてストーリーが変わり、今の形になった……つまり、制作サイドすら変えてしまったパワーがある歌です。
    なので、本来の歌詞(英語)では、エルサがダークサイドの雪の女王になる要素も、投げやり感も含まれているのではないかな? と思います。
    ……が、結局、エルサは人に災いをもたらしてもかまわん、自分らしくやるわ! というような、冷たい女王にはなりませんでした。
    日本語訳の歌詞には、色々な制約のかかった中、エルサが雪の女王として君臨するイメージ、他人を顧みない投げやり感を排除して、よりストーリーに沿った部分のみを残した感があります。
    単純化されてわかりやすくなった分、深みがなくなり、物足りなくなったかな? とも思いますが……私は好きかも?

    日本語歌詞ですばらしいな、と思ったのは、
    「ありままのままの姿みせるの」で、出て来たのが、オラフだった…。
    エルサの魔法は、本来、妹を喜ばせるために使われていたもので、優しさや思いやりが、彼女の本質だとわかる、一番最初に開放された魔法がこれだったというのは、ラストに繋がります。
    この時点で、英語の歌詞で推測されるダークサイドに落ちる可能性は、日本語の歌詞からは想像できません。
    見ているほうのドキドキ感は少なくなってしまいますが、前向きな感じはとてもよく出ているかなと思います。

    物足りなくなってしまったのは、エルサが「雪の女王」として王国を築いた、過去は捨てた、というニュアンスでしょうか?
    Here I stand And here I'll stay や Let the storm rage on は、消えてしまいました。
    I'm never going back, the past is in the past や That perfect girl is gone も、この歌のツボだと思うのですが……。

    私自身、英語はほとんどダメなので、映画を見た感想からしか解釈するしかないのですが。
    「cold」=社会の冷たさなのでしょうか?
    というのも、エルサ自身、閉じこもっていて、人と接して生活してきておらず、魔法がばれた瞬間しか人から特異な眼差しを向けられておらず、それで、世間の仕打ちにひしひしと苦しんで来た……とは思いにくいんですよね。
    むしろ、この姉妹は、閉じこもって守られているだけで何もしていないにも関わらず、ただ、王族というだけで、素直に受け入れられ、愛されてきたと思うんです。
    彼女を苦しめてきたのは、人々の目でも仕打ちでもなく、彼女自身が作り上げてきた「完璧な女王」=妹を傷つけず、魔法など使わない、自分の父のように民から慕われる存在、努力してもそうなれない自分の存在です。
    親が期待していた自分になれない自分を、誰もが認めないのでは? 存在意味がないのでは? という不安。
    そして、自分を隠し、閉じこもることで、理想通りの王族を演出、人々に愛されていた……と思うのです。

    エルサは、秘密がばれたことで、もう自分の居場所はないと思い、国を自ら出て行きました。
    そして、国から離れた遠い山で、自分はここにいる、ここにずっといる、と、自分の城を築く。
    過去は過去だ! とティアラを捨てる=王国で抱かれている理想の女王を捨てる。
    つまり、禁じられた魔法を開放すし、愛されていた虚像を捨て去てることで、エルサは初めて自分自身として生まれたのではないでしょうか。

    coldは一人で過ごす孤独の意味を含んでいるのかな? と思いました。
    人は皆、孤独で過ごすのが辛い……と感じ、不幸だと思っています。
    でも、回りに人がいれば、愛情をかけてくれる人がいれば、それで孤独ではないのでしょうか?
    エルサは、自室にこもっていたけれど、よく親が側にいました。
    でも、その親は愛情はあっただろうけれど、プレッシャーをかける存在でしかなく、本当のエルサの理解者ではなかった。
    アナが、扉が開いて多くの人との出会いに胸をときめかすのと正反対に、異端のエルサは扉の外で人に囲まれたほうが孤独を増すようです。
    「たった一人で氷の城で過ごす孤独なんてどうってことない、今までも十分孤独だった」
    人の中で苛まれる孤独よりも本当の一人のほうがマシなのよ。
    で、放置されて孤独で愛に飢えて育ったアナには、全く理解出来ない面なのだと思います。
    アナの「生まれてはじめて」も自由を謳歌する歌ですが、あらためて聞きくらべると、また興味深いです。

    返信削除
  77. 長々、しかも誤字があって申し訳ありません。

    Let the storm rage on
    The cold never bothered me anyway!

    coldは一人で過ごす孤独の意味を含んでいると書きましたが、それはあくまでも私の解釈です。
    映画を見ているかどうか……で、この歌の解釈も変わると思いますし、自分が置かれている立場や経験でもまた変わると思います。
    私自身、映画を見るまでは「嵐よ吹け、私は平気=他の人がどうなろうと気にしない=冷酷な雪の女王」として話が進むのかな? と想像していました。

    返信削除
  78. takat33さん  みなさんの反応すごいですね。 takat33の対応がよくて、よいサイトだからでしょうね。

    私は以下の歌詞が、エルサの解放された様子を表していて大好きです。

    My power flurries through the air into the ground
    My soul is spiraling in frozen fractals all around
    And one thought crystallizes like an icy blast
    I'm never going back, the past is in the past

    文法的な解釈としては

    1行目の「into」は

    3 [衝突を表わして] …に突き当たって.  と解釈しました。(オンライン辞書Weblioより)

    2行目の 「in」 はfrozen fractals にかかって、

    12 [配置・形状を表わして] …をなして,…になって  と解釈しました。 (オンライン辞書Weblioより)

    「氷の結晶(同心円状の相似図形)となって」が自然な訳のように思えました。

    ここはtakat33さんも同じ解釈だと思います。

    それらをふまえて、以下のように訳してみました。


    私の力は吹雪となり空へ舞い上がり、大地にぶちあたる
    私の魂は螺旋を描き、氷の結晶となって周囲に広がっていく
    私の一念は、一陣の吹雪のように結晶化する
    もう決して戻らない、過去は過去の中に閉じ込めるの

    1行目は上昇し加工する動き
    2行目は面で同心円状に広がっていく動き
    3行目は矢のように鋭く刺すような動き

    が見えるような気がします。


    ほかの部分も訳してみました。

    全部書いてしまうと長いので、もしよければ下記のサイトに載せたので、覗いてみてください(^-^)

    http://ameblo.jp/eikaiwa-kitakami

    返信削除
  79. とても長いコメント欄に驚きました…このような意見を1つ1つ見るだけでもとても大変でしょう。
    自分の翻訳を表現したい人は自分のサイトでやるべきだと思います。
    ともかく、とても参考になりました。翻訳お疲れ様です。

    返信削除
  80. もはや※欄なのか何なのか・・・。
    筆者様の訳が好きで上の方は見ていましたが、コメント欄がこんなことになっていたとは(笑

    返信削除
  81. 嵐のあとの静けさの中でのコメントであれですが、
    映画を見たあとで考えたら、最後の The cold ,,, はやはり、
    ドアをバタンと閉じる直前のエルサのドヤ顔からして、
    「だって私元々寒いのなんてへっちゃらだしぃ」
    っていうギャグ混じりの締めですよね~

    返信削除
  82. すばらしい訳ですね。コメントしていらっしゃる皆さんも深い洞察力と英語力をを持った方たちなのだと思います。
    また、松たか子さんの歌う日本語訳も、口の動きやメロディにきちんときちんと歌詞がのっていて、プロの方も翻訳もさすがと思います。

    ただ、ちょっと気になることがあって、管理人様の意見も聞いてみたく書き込みいたします。
    let it go の役の部分なんですが。
    最初に英語の曲を聴いていたので日本語バージョンでの「ありのままで」のところに違和感がどうしても残ってしまうんです。なんだか主人公が自分自分って自分にばかり興味がいっているような。

    他の方のコメントの
    >「ありのままの自分」というのはここ数十年の日本社会の価値観(というより教育かな)が「もともと特別なオンリーワン」思考を重視してきている、正にそのセリフだと感じました。
    「あなたはそのままのあなたで存在価値がある」という、自由主義思想が極端に行き過ぎた所にある自己肯定のようなもの。
    昔は「ありのままの自分でいい」という言葉は聞かれなかったですから。

    私が引っ掛かったのもやっぱりこの部分なんです。もともと「世界でひとつだけの花」の歌詞も好きではなかったんですが、ここでも「ありのまま」と訳することによって、「ああ、ありのままで自分で価値があるんだ」ということばかりに焦点がいってしまいそうで。

    エルサはもともとだれもが持っていない強大な力のせいで、辛い人生を送ってきました、平凡な人間たちを傷つけないように人一倍頑張ってきました。それがたった一度コントロールを失っただけでこんなところまで逃げてこなければならなかったんですよね。平凡な人間の「ありのまま」とは根本的に違うんじゃないでしょうか。
    エルサはもともと自分にだけ心が向いているような人ではなかった。
    let it goの中には自分が抑えていた力に対しての呼びかけにも思えるのです。力と共存してして生きてきたこど、力は力で外に出たがっていた。だから、力にも「もうがまんしなくていいよ、let it go!」と呼びかけているような。そこには自分に対する甘えのようなものは感じられないのです。もっとドライというか、視野が広いというか、自分を苦しめてきた力にも思いやりがあるというか。どう思われますか?

    それから「let it go」の部分も訳さなくても良かったような気がします(どなたかもおっしゃっておられましたが)。ビートルズの「let it be」もその部分はそのままですよね。
    歌って、流行っている時に聞いてそれてお終いというものでなく、数十年単位で見ていくものだと思います。子どもたちが大人になってふと思いだして、あれはどういう意味だったんだろうと興味がわいたときに、自分で調べて自分なりの解釈を持ってもいいのではないかと。
    だらだらと長文すみませんでした。よいページを見つけたものでついつい。。

    返信削除
  83. まずは管理人様、他のコメンテーター様、有意義な場を提供してくださり、ありがとうございます。大変参考になりました。
    勉強中の身ですが、1つ質問をさせてください。

    Well now they know の部分、「でももう彼らは・・・」と訳されることが多いですね。もちろんこの訳で全く問題ないと思うのですが、なぜBut now they know としなかったのか?について教えていただきたいです。

    このWellは、知られてしまったことを悔やんでいるというより、それを甘んじて受け入れたことによって漏れ出た感嘆詞のような意味合い、と理解してよろしいのでしょうか。つまり、開き直る直前のエルサの気持ちがこの単語に含まれているように感じるのです。

    そう捉えるのであれば、
    しかし・・とか、でも・・とか、ついに・・・といったものより、
    ああ、もう彼らに知られてしまったのよね  とか、
    そうよ、もう彼らは知ってしまったの  という感じの方が近いように思いますが、こういう考え方は誤っているのでしょうか。

    細かい質問ですみません。こういうニュアンスの話はなかなか調べるのが難しいので、皆様のお力をお借りしたく。よろしくお願いします。

    返信削除
  84. 通りすがりで拝見しましたが、コメントのやり取りを読んでいたら、知らぬ間に30分も経っていました。。
    私はブログ等はやりませんが、管理者さんの謙虚で誠実かつ丁寧な返信にただただ感激しました。
    だからこそ、コメントを書き込む方々も、丁寧に、傲慢にならず、書き込んでおられるのだと思いました。
    (かく言う私が一番上から目線っぽくて、、、大変恐縮ですが。。)
    皆さんのコメントや質問に答えるために割く時間も相当なものだとお察しします。
    これからも素晴らしいコンテンツを提供されてください!

    ちなみに、私が感じたのは、このコメントのやり取り(歌詞の議論?)、
    ここまでみなが真剣に解釈に関して述べ合っているのを
    本国の作者が知ったら、本当に嬉しいだろうな!と思いました。
    翻訳や解釈もしかりですが、映像にあわせ、リップシンクまでこだわった日本語の歌詞は
    やはりプロの仕事だな、と感じました。

    まとまりの無い、コメント、失礼いたしました。

    返信削除
  85. 小学校のサマースクールの授業内容を考えていて、普段ディズニー映画に興味ない私も、この驚異的なブームに負け、LET IT GO をみんなでかっこ良く英語で歌おう!と、準備を進めていくうちに、この洋楽カフェにハマってしまいました。
    凄く勉強になりました。

    ひたすら英語で歌う授業にしようと思っていましたが、映画を観た子に日本語の歌詞についてどう思うかなんて聞いて見るのもありかな、とか。

    単なる英語の訳ではなく、文化というか、背景とか、言葉としてどうなのかとか、そんな展開もできますよね。
    きっかけを作ってくれたディズニー、やっばりすごい。

    管理者さん、ありがとうございました。

    返信削除
  86. 「Let it goの日本語歌詞が映画のシーンにあってないのでは?」という話を聞き、情報を検索している最中こちらのサイトにたどり着きました。
    映画を見た訳ではないのですが、歌詞を少ない語句で訳してみました。

    Let it goの訳を、もういいの→ありのままで→これでいいの と変えていっています。
    歌うシーンを見る限り「It’s funny〜」もダブルミーニングになってそう(ちっぽけに見えるのは、町並み(振り返っているから)と悩み)なので、悩みのみに執着しないようにしました。


    雪は山を白く染め 足跡をかき消す
    ここは隔たりの王国 王女は私
    風はうなる 心の嵐の様に
    もう十分よ 神様は知ってるわ

    誰にも内緒よ
    いい子でいなくちゃだめなの
    隠さなきゃ 何もかも
    でももう終わりよ

    もういいの 我慢しなくていいの
    もういいの 背中を向けるの
    何も気にしないの
    風よ吹き荒れ
    怖くなんかないから

    笑っちゃうよね 少しの距離で
    全てが小さく見える
    もうあの恐怖にとらわれることはないわ

    今がその時 私の力よ 限界を乗り越えて
    モラルなんて!ルールなんて!私は自由よ!

    ありのままで 空へ風に乗って
    ありのままで もう泣かないから
    ここが私の居場所よ
    嵐よ吹き荒れ

    力よ 大気と大地震わせよ
    魂よ 氷の結晶渦を巻け
    想いよ 吹き荒れる吹雪となって
    もう振り向かない 未来は過去じゃない

    これでいいの 新しい自分になって
    これでいいの ありのままの自分で
    光を浴び ここで立ってる
    嵐よ吹き荒れ
    怖くなんかないから

    返信削除
  87. みなさんのご発言楽しく読まさせていただきました。「ありのままで」と「これでいいの」は文化の違いを感じました。キリスト教的文化のなかで、「もうなんでも来なさいよ」というモーゼの心境(神がいろいろ試練を与える)という意味で、let it goを捉えていたので、まわりのことを全て受け入れた上で、それに立ち向かうエルサにあえて自由といわせたのかなって思ってました。「ありのままで」ではlet it beみたいに、極めて東洋的で老荘思想の匂いがします。英語で聞くと改めて日本語とはだいぶ考え方が違うなと思いますが、いかがでしょうか。

    返信削除
  88. 聖書には「相手を愛し、受け入れなさい」「隣人を自分のように愛しなさい」という趣旨のことが書かれてあります。
    Let it goが歌われるシーンを「エルサがありのままの自分自身を許し受け入れて愛し始めるプロセスであって、『相手を愛し、受け入れる』ための事前準備を行っている」と捉えるならば、キリスト教的な思想と感じるかと思いますが、いかがでしょうか。

    返信削除
  89. 始めまして、アラフォー男性です。この記事やコメント欄の盛り上がりっぷりを見てふと、「"let it go"って、『大きなお世話』と訳した方がいいんじゃないかなぁ・・・」と感じました。

    元々の歌詞の中にもフラクタル構造があちこちがあり、さらに発展して、現実でもあっちこっちにフラクタルっぽい現象が起こってるように思います。

    ネット検索で調べてみた限りに於いて、今の所私以外にはlet it goを「大きなお世話」と訳しみては?と言っておられる方、いらっしゃらないようですが、どなたか同じようにお感じの方、いませんか?

    返信削除
    返信
    1. はじめまして!素敵なサイトですね。

      最初は日本語版の「Let it Go」に感じる違和感、絵とのミスマッチに対して、「ヒット作に難癖つけるのもなんだしなー」と思いつつつらつらとネット閲覧をしていましたところこちらのサイトに行き当たりまして、管理人さんやコメントを書かれているインテリジェンスにとても刺激を受けました。
      客観的かつ奢らない姿勢に感銘を受けております。

      突然すみません。
      訳詞とは少しずれますし、本当に個人の一意見なので、笑ってみていただければ幸いです。

      江泥さまのコメントにあるようにキリスト教の概念は海外のどの映画の表現の中に根深く流れていると思います。
      でも、日本語訳にその部分を説明する部分(意訳)が足りなく、いまひとつ作品の持つ裏の意味や感動がそがれてしまっている印象をいつも受けていました。

      たとえば神にそむく背徳、というのが曲の後半のエルサの解放の表情に見える部分。
      階段を駆け上がり喜びに満ち、解放した力で、自分を押さえつけていたものたちへ「ひれ伏すがいい」と言い放つ。神に背き、自ら魔物になったエルサを描いた歌でありシーンだと思うのです。
      日本語版は、歌詞が綺麗過ぎるというか、「自分らしく生きるの!」みたいな、やや自分探し的な比率が高い気が。
      だから、日本語版は英語版と「魂」が全く違うように自分には思えてしまうのです。

      背徳とは甘美であり解放であり、そしてとてつもなく恐ろしいものであって、
      どこか悪の表情を唇に乗せた
      原音の「The cold never bothered me anyway!」があんな「少しも寒くないわ」とはどうしても私には聞こえなくて、日本語版を見るたびにすごくもやもやしていたのです。

      もちろん、国ごとに営業戦略や制限はあると思いますし、特にディズニーは検閲が厳しいとききますけど、そこを慮り過ぎると作品としてつまらなくなります。
      「ありのままの~」は子供も覚えやすいし秀逸な落としどころなのだとは思いますけど、どうもピンとこなくて、画面を見ながらつい違う言葉を探してしまう。

      そんな中、こちらのサイトで管理人さんをはじめコメントされている方の訳の数々を見ながら、もやもやが晴れていく気がしました。泣ける詞もありました。

      長々となりましたが、勉強にもなりましたし、感動しました。
      自分なりの言葉も見つかりました(笑) ありがとうございました!

      削除
  90. あれ?前の方の返信になってますね……すみません。長文の上に何か間違えてしまいました。
    管理人様、申し訳ありません。

    返信削除
  91. 何気なくこのサイトを久しぶりに開いてみたら、未だコメントが続いてました。 すごいですね。
    自分の名が出ていたので懲りずにコメント致します。
    松さんが歌う日本語の歌詞が英語と合わないのは原因があります。 
    管理人さんがこのサイトに答えを入れてくれてます。
    サイトには二つの歌が入っていますが、後の方のDEMI LOVATOさんの曲の歌詞を見てください。 これはエンデングソングで、映画全体のテーゼ(主張)になっています。 不幸を乗り越える若者の立ち直りの歌です。 詩の中に魔女の怒りや勝ち誇りはありません。
    一方で、前の方のIDINA MENZELさんの歌は劇中歌で、せりふの一部です。 同じじゃない。 こちらは時間で変わるエルサの心の変化を、せりふとして歌っています。 この歌の日本語訳は無いですね。
    日本語版の映画は、エンデングソングの訳をせりふである劇中歌の訳にそのまま使い回している。 
    一緒です。 だから多くの日本の皆さんが違和感を持ったんでしょうね。 
    何でこんなことをしたのか、日本版だけなのかは分かりませんけど。
                                               江泥

    返信削除
  92. いまさら、のようですがこの曲はお気に入りで、いつか歌いたいなと思いつつ今に至ってしまいました。
    それで歌詞を確かめようとしてググったところ、たどり着いたのですが、皆さんすごいですね。
    わたしは、割と公開すぐに字幕版を見たのですが、PVで扱われていた場面があんなに悲しい場面だったことにショックを受けました。この気持ちを共有するのは悲しすぎて歌えない…
    でも、映画の最後でもう一度この曲が流れたとき、これこれこれだよ~歌いたかった感覚は~と思えて、現在の歌いたい思いにつながっています。
    日本語は結構意味を限定してしまうので、訳すとすれば、雪山劇中バージョンとエンディングバージョンを作らないと無理があるのかなと思います。
    日本語版「ありのままで」は、エンディングバージョンよりなのかなと思います。
    英語ネイティブの方は、それぞれの自分オリジナルバージョンで聞き取っているのかなあと思うんですよね。その時に応じて。

    返信削除